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JOYJOBメンバー他では言わない自身の秘密?!を毎日更新

この世界に隠れているもの

2008-09-04 13:15:47 | 旧メンバーブログ
木曜日担当のノリです

先月は、不思議なことに、3回も虹を見ることが出来ました。

小学生の頃なんか、下校途中や遊んでいる時に見て
「あ、虹だぁ。」なんていう風に喜んで見ていたものの、

だんだんと虹を見る場面は減っていったように思います。
高校のとき以来、もしかすると中学の時以来だったかもしれません。

まるで、小学生に戻った気分で
「あ、虹だぁ。」なんて、声を出して、きれいな虹を
ボーっと見つめていました。

新潮文庫 【夏の庭】 作者 湯本香樹実
この本の中に、こんな文章がありましたので、
抜粋させていただきます。

「虹、すごくきれい。」田島が言った。
「ほんとだ。」

ホースの角度を変えると、縁側からも小さな虹を見ることが出来た。
太陽の光の7つの色。それはいつもは見えないけれど、たった一筋の
水の流れによって、姿を現す。光はもともとあったのに、
その色は隠れていたのだ。たぶん、この世界には隠れているもの、
見えないものがいっぱいあるんだろう。
虹のように、ほんのちょっとしたことで姿を現してくるものもあれば、
長くてつらい道のりの果てに、やっと出会えるものもあるに違いない。
僕が見つけるのを待っている何かが、今もどこかにひっそりと隠れているの
かもしれない。

先週、なぜ学ぶのかということをブログに載せましたが、
ふと、勉強も虹のようなものじゃないかな・・・という風に思いました。
勉強がホースの水であり、虹が学びです。
ある一定の段階まで、やり続けなければ、
成果が見えないもの。気がついたら、そこに学んでいることが
あるといった形です。

虹を見た日は、なんだかちょっと幸せに感じた日でした。

8月上旬、やっとテストもレポートも終わったということで、
色々と本を読んでいました。

7月は、「中村航」さんの作品を色々と読んでいましたが、

8月は、「森絵都」さんの作品にはまってしまいました。

以前、森さんの書いた本は「空に舞い上がるビニールシート」しか
読んだことがなかったので、今回は

「いつかパラソルの下で」「つきのふね」「カラフル」を読みました。

森さんの書く世界は、どの作品も登場人物の個性がしっかりしていて、
自分の中で、人間関係を描きやすいです。
日常のありふれた会話のやりとりが生き生きと表現されていて、
すんなりに物語に入っていける感じです。

色んな作者の本を読むことで、自分と作者の文体のリズムが合ったり、
合わなかったりして、それが読むスピードにも影響したりします。


森さんの文体と合ったことで、ノリはテンポ良く読めました。
個人的には、「つきのふね」が良かったです。登場人物の勝田くんが
寂しがりやで、余計なおせっかいをしたり、心配性だったりが面白くて
こんな子、友だちにいたら面倒ちゃ面倒だけど、楽しいだろうなって思ったり。
クライマックスのシーンで、なぜ「つきのふね」とタイトルにしたがわかり
なるほど、と思わされてしまいました。

自分が教育学部にいることから、ついつい中学生を主人公にしたもの
少年や少女の視点で描かれているものが好きだったりするんです。

ほかには、梨木香歩さんが書いた「西の魔女が死んだ」
金城一紀さんが書いた「GO」や「対話編」
雫井脩介さんが書いた「クローズドノート」など
映画化された作品を原作で読んでいました。雫井さんは自分にとても
合っていた気がするので、今度は【犯人に告ぐ】を読んでみようかと。

今は、横山秀夫さんの「クライマーズハイ」を読んでいます。
それでは、また来週


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