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選ばれし者、選ばれざる者

2009-11-05 16:12:47 | 旧メンバーブログ
先週、野球のドラフト会議が行われました。

話題は、春夏の甲子園を沸かせた花巻東の菊池雄星くんが、
どこの球団に行くか注目されていました。

出来れば東北を盛り上げてもらいたいという想いから、

東北楽天ゴールデンイーグルスに行ってほしかった
(本音は、オリックスに入ってほしかったのですが、1位指名を避けました。)
のですが、西武ライオンズが交渉権を獲得しましたね。

翌日の10月30日の読売新聞の編集手帳が
すごく気に入ってしまいました。
↓↓

どの業界にもそれぞれに的確といえば、的確、
残酷といえば残酷な隠語がある。プロ野球では「壁」がそうだろう。
ブルペン専門の捕手をいう。


弱小球団といわれた楽天を優勝が競えるチームにまで育て上げたことを
花道に、24年間の監督生活に終止符を打った野村克也さんも
テスト生から採用された「壁」としてプロ野球人生の第一歩を刻んだ人である。


プロ1年目は、11打数0安打5三振、拝み倒して撤回してもらったものの
シーズン終了後に解雇を通告されている。その人が戦後初の3冠王、
名監督の呼び名をほしいままにするのだから人生はさだめがたい。


職業柄か性分か、光に照らされた景色を見ると、つい光輪の外、
暗い闇に目がいく。華やかなプロ野球ドラフト会議の模様をテレビの生中継で
眺めていて、光に恵まれなかった野村さんの「壁」からの旅たちを重ねた。


プロになる夢を胸に抱きつつもドラフトとは無縁のまま、
きのうも素振りをし、走り、ひとり黙々と汗を流した若者が
きっとどこかにいるだろう。カメラの放列とまぶしい照明のある道だけが、
夢の扉に通じているわけではない。

(2009年10月30日 読売新聞 編集手帳より抜粋)

スポーツの世界には、つきものだろう。
レギュラーとして活躍する選手がいる一方で、
こうして、ベンチ選手、裏方に回る選手がいること

ノリもどちらかというと、光のあたる場所よりも、
その陰に隠れてしまっている人にスポットライトを当てて見てしまうことがある。

無農薬・無肥料によって、リンゴを育てた木村秋則さんは、
テレビに本に引っ張りだこである。

でも、そうして光の中に陰で支えてくれた奥さんの存在がある。

何でもそうだろう、決して表舞台には立たないが、
後ろで懸命に支えている、見守っている人がいることを忘れてはいけない。

何かの記事で読んだことがある。

駅伝で優勝したチームの監督が真っ先にお礼を言いに行ったのは、
走り終えた選手ではなく、選手には選ばれず応援に徹した補欠にだった。

横浜高校で、松坂を育てた渡辺監督がいつも部員に言っていた言葉は

「やがて人生の勝利者となれ。」


高校の部活をしていた時も、「練習を腐って投げ出すな。」

と言われていた。

夢の扉に通じる道は、決して誰かが用意してくれるわけではない。

まだ、社会人のスタートは切っていないが、

この日の『編集手帳』のことは覚えておきたい、そんな風に感じました。


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