Ｒｅ．１９９８．９．１１

空の色　風の音

公園の芝に寝そべって空を見る。
ただ日がな空を見る。

そんな秋の１日を過ごしてみたい。

季節の推移は風や気温、植物や昆虫の鳴き声などが
教えてくれるが、雲の変化もそのひとつであろう。
特に高く青く澄んだ空にハケではいたような

「すじ雲」
が現れると、凛として秋を感じさせてくれる。
すじ雲は気象学的には、

「巻き雲」
といい、雲の中では最も高いところに現れる。
日本付近では
５キロから１３キロ上空だ。
巻き雲が出来る高さになると、気温はマイナス２０度から５０度と低い。
風も強く、雲粒は、ほとんど氷の結晶も出来ている。
見た目とは違って過酷な世界だ。

巻き雲の英語名はシーラス。これはラテン語で【巻き毛】
や髪の毛を巻く【カール】の意味もある。
毛状、ふさ状、もつれ状、自由奔放に姿を変える。

寺田寅彦は、お子さんが「勝手にスウスウ雲」と命名してしまった
と短文に書いている。

（朝日新聞　１９９８年　９月１１日付け　夕刊より）

先週、名古屋と東京をゲリラ豪雨が襲った。

命名されるほど、天気は大きな被害を被る場合が多い。
子どもがスウスウ雲と名付けるほど、
穏やかな秋の季節も、もうすぐに近づいてきてる。

ノリは、空を見上げているの好きです。

まっすぎに伸びた飛行機雲
かき氷のようなもこもこ雲

秋の夕日に照らされる雲もきれいですよね。

日の入りが速くなってくるこの季節
みなさんだったら、雲にどんな名前をつけますか？