富山県主催の「東南アジアと外国人対応飲食店育成事業」として会9月27日と10月12日の両日に渡り、富山市の県民共生センター「サンフォルテ」で「ベジタリアン&ムスリム対応・基礎セミナー&料理教室」が行われました。
富山県観光地域振興局の中谷課長、今井班長、長崎課長補佐ら3名が出席され、開会のご挨拶があり、第1部は一般社団法人ハラル・ジャパン協会の佐久間代表による「ハラルの基礎」および、本協会の垣本代表の「ベジタリアンの基礎」の講義が行われました。
ハラルの基礎はイスラム教・ムスリムの規律に関する基本の解説および、食事対応・接客を中心とする具体的な対応方法など、状況に応じた様々な対応手法を学びながら各事業者が自社の環境に合った取り組み行うための内容や、ハラル食の国際的な情報や我が国の大学食堂への導入など、我々が取り組むべき具体的な提案を含む講義が行われました。
ベジタリアンの基礎は紀元前のインドやギリシア、19世紀の英国近代菜食運動など、ベジタリアンの歴史や理念が話され、ビーガンからポーヨーベジタリアンまで5つに大別されるベジタリアンの分類と詳細、精進料理や玄米菜食など日本型菜食の解説、ベジタリアンやビーガンの世界的情報などの講義が行われました。
第2部は京都料理学校の小川副校長による富山の素材を生かす和食の提案と題して、実習が行われました。参加者が実際に調理され、試食できるメニュー開発に参考になる充実した内容でした。
参加者は2日で約60人に上り、ホテル、レストラン関係だけなく、食品製造業や商社などの皆さまが熱心に講義や実習に取り組まれていました。
主に東南アジアからのインバウンド事業として、地域振興を図るべく真摯に対応されている富山県の姿勢が反映した、意義あるセミナーであったと思われます。
NPO法人日本ベジタリアン協会
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