各パーツの擦り合わせをしていくうちに、スムーズに動きました。
スライドも最初は渋かったのですが、バレルとスライド、フレームの3つが互いに影響し合っていたようです。
つまり、スライドとフレームだけでなくバレルの擦り合わせも行ったはじめてスムーズに動くのでした。
こうして、ようやく完成間近となりました。
あとは組み立てのみです。
ちなみに、グリップはイタリア直輸入のオリジナルを用意しました。
このグリップだけで、オークションでは8,000~10,000円で取引されているプレミアムなものとなっています。
チェッカが上部まであるタイプは、このオリジナルグリップのみなので、大変お気に入りのひとつです。
純正だと、ロゴマークを境にチェッカがなくなっているデザインとなっています。これは好みが分かれそうですね。
ウエイト(銀色の金属)があるほうがマルシンキットの純正品。 オリジナルは銃本体についている状態のとおりです
完成したら、このグリップのまま出品する予定です。
スライドは、
①足付け→脱脂
②チタニウムシルバー
③ブライトステンレス7:ダークステンレス:3
④フラットクリアUVカット
⑤研ぎ出し
の工程で仕上げました。
最後にレッドドットを入れておきます。
ここも、筆塗せず、敢えてエアブラシで着色します。
そのほうが、塗りムラを防止できるんです。
マルシンのキットに限ったことではありませんが、射出成形で造ったものは、ブランクの段階でヒケがあるものです。
このM84は特にそのヒケが顕著に現れており、表面がうねるほどの印象を受けます。
そこで、平面出しするためにもヒケ部分にはパテか瞬間接着剤をコートします。
乾燥後に平面出しします。
ちなみに、刻印はレーザーで打ち直しています。(自前ではなくアウトソーシングですが)
1個の金属パーツに加工を3~4時間かけ仕上げ、脱脂して乾燥・・・
そんなパーツが10個あったので、最大で40時間かけたことになりますね。。。
プロが嫌がる工程ですが、ここはアマの強みを活かして、コスト度外視のワンオフパーツを組み上げていきます。
ということで、いよいよ小物パーツの塗装です。
レリーズラッチはもともと摺動する箇所があるので、そこは割り切りで塗装をはがしておきます。