みっちゃんについて、何から語ろうか。
長く、見てきた。
初めて個別認識したのは、10年前か。
(故に月組時代は映像だけ)
宙組時代、専科時代、そして星組トップになってから。
宙組時代後半は見ていなかったり、大劇場以外での公演は見ていなかったり、
それでも、10年間も見ていたら、思い出が多すぎる。
ちょうど今、手元にある『VISA』(VISAカードの機関誌)での宝塚特集が、みっちゃんインタビューで。
舞台写真を見つめながら、しみじみ思い出す。
「バレンジスタ」に「雨唄」、「JIN」に「オーシャンズ」、「ルパン」、「ナポレオン」、そして「エリザベート」。
良い物を、たくさん見せてもらったんだなあ。
トップ就任が決まった時は本当に本当に嬉しくて、
でも同時に「退めてしまう」未来が見えたことが寂しくもあった。
それでも、トップになってくれて本当に良かったと、そう思わせてくれた、トップ3作でした。
(みっちゃんの公演ではなかなか感想が書けないのは、「とても良かった」の一言で
言い尽くしてしまうことが多いからです。)
タレーランにときめいたこと、フランツ・ヨーゼフに聞き惚れたこと、
リナ・ラモントに大笑いさせてもらえたこと、そしてラスティの「ジャンプ!」に泣いたこと、
鮮やかに思い出せる。
満を持して真ん中に立った、ガイズのスカイは、痺れるほどに格好良かった。
そして風ちゃんとは、事前に予想していたよりもずっと良いコンビだった。
風ちゃんも一緒なんてなあ…寂しいなあ……
【桜華に舞え -SAMURAI the FINAL-】
西南戦争で西郷隆盛と共に戦い、散った桐野利秋(中村半次郎)の物語。
私が初めてみっちゃんを個別認識したのが「維新回天・竜馬伝!」の桂小五郎役で。
思えば遠くへ来たもんだ、としみじみ思い出す。
齋藤先生作品なので、同じ幕末物の「JIN-仁-」の勝先生も思い出すよね。
後は、つい最近見た、同じく和物退団作品の「NOBUNAGA」とか、
明治維新の瓦版売りの場面では、同じようなシーンを最近「るろうに剣心」で見たなとか。
でも、齋藤作品と聞いて予想していたよりもずっとずっと、
話に整合性があってなおかつちゃんと泣けた(失礼)
(事前には、細かいこと考えずに雰囲気を楽しめたらいいや~とか思ってた<超失礼)
最後は全滅なので悲劇なのですが、そこに至るまでの「青春」がちゃんと描かれていて、
しっかりエンタメ。
事前にはいっぱい聞いていたけれど、みっちゃんもベニさんも薩摩弁がめっちゃナチュラル。
そこに力入れてどうするよ!?と思うけど、美しい薩摩兵児がそこにいた。
会津サイドの物語が入っていたのも良かったと思う。
これに関しては、大河ドラマ『八重の桜』見ていて良かったと思った。
そう、この作品、幕末~明治の歴史の基礎知識があったからすんなり入り込めたけど、
予備知識ないとしんどいかも? 明治維新を挟んで名前が変わったりするし。
風ちゃんの会津娘も美しかった~。
セリフ一つ一つに「別れの言葉来ちゃった?」と身構えることもありつつ、
それでも別れのドラマに浸ることができた。
何よりも、みっちゃんが素晴らしかった。和物で魅せる技術を持った人。
ベニさんとの関係も、風ちゃんとの関係も、かいちゃんとのやりとりも良かったなあ。
琴ちゃんの役を、きちんと決着付けたのも良かった。
(サイトー先生、「エル・アルコン」のエドウィンにもそれぐらいの見せ場をなあ…<古い話)
途中からあちこちですすり泣きが聞こえる。
きちんと「さようなら」と「ありがとう」を伝えられる、良い退団公演だったと思います。
【ロマンス!!】
岡田先生、久しぶりの新作ロマンチック・レビュー。
ちなみに「前作」は、2009年の「Amour それは…」になります。
みっちゃんも当然出ていたし、風ちゃんにとっては初舞台作品です。
(そして再演が、みちふうのお披露目)
岡田先生とみっちゃんの相性が良いのはわかっていた。
というか、今の時代、ロマンチックレビューで魅力を開花させられるスターさんは限定的で、
みっちゃんこそが、岡田ショーの「昭和」感を生かすことができる人だから、
安心してみていられた。
さて、岡田ショーと言えば、タイトル解説が最初に来るのがお約束。
「アムール それは…」(Amour)
「ダンディズムとは何でしょう?」「ダンディ それは孤独…」(ネオ・ダンディズム!)
「ポワゾン それは言ってみれば惚れ薬」(ル・ポァゾン)
今回も、いきなり冒頭に「ロマンスとは…」来ました~(笑顔)
勿論、古いんですよ。古くさい、んですけれど(言っちゃった)。
それを「レトロ」で「クラシカル」で「正統派」な美しさ、に変えてしまうのが、
みちふうの技術なのだと思う。
…でも実は中詰付近はなかなかに眠かったのですが(爆)
後半の「友情」のシーンが、凄くて。
終わった時の、客席を埋め尽くした拍手と喝采が、全てなのだけれど。
みっちゃんと星組メンバーの熱量で、全部持って行かれた。
パステルカラーの優しい世界で微笑むみちふうを、涙で見送って。
希有なトップコンビだったと思う。
この2人がコンビでいてくれて、本当に良かった。
ありがとう、みっちゃん。
ありがとう、風ちゃん(いや、風ちゃんが相手役で、みっちゃんの魅力は確実に増していた)。
そして、みっちゃんの傍にいるベニさんがとっても素敵で、
これからの星組もきっと好きだ、と思わせてもらえた。
見届けられて良かったです。
長く、見てきた。
初めて個別認識したのは、10年前か。
(故に月組時代は映像だけ)
宙組時代、専科時代、そして星組トップになってから。
宙組時代後半は見ていなかったり、大劇場以外での公演は見ていなかったり、
それでも、10年間も見ていたら、思い出が多すぎる。
ちょうど今、手元にある『VISA』(VISAカードの機関誌)での宝塚特集が、みっちゃんインタビューで。
舞台写真を見つめながら、しみじみ思い出す。
「バレンジスタ」に「雨唄」、「JIN」に「オーシャンズ」、「ルパン」、「ナポレオン」、そして「エリザベート」。
良い物を、たくさん見せてもらったんだなあ。
トップ就任が決まった時は本当に本当に嬉しくて、
でも同時に「退めてしまう」未来が見えたことが寂しくもあった。
それでも、トップになってくれて本当に良かったと、そう思わせてくれた、トップ3作でした。
(みっちゃんの公演ではなかなか感想が書けないのは、「とても良かった」の一言で
言い尽くしてしまうことが多いからです。)
タレーランにときめいたこと、フランツ・ヨーゼフに聞き惚れたこと、
リナ・ラモントに大笑いさせてもらえたこと、そしてラスティの「ジャンプ!」に泣いたこと、
鮮やかに思い出せる。
満を持して真ん中に立った、ガイズのスカイは、痺れるほどに格好良かった。
そして風ちゃんとは、事前に予想していたよりもずっと良いコンビだった。
風ちゃんも一緒なんてなあ…寂しいなあ……
【桜華に舞え -SAMURAI the FINAL-】
西南戦争で西郷隆盛と共に戦い、散った桐野利秋(中村半次郎)の物語。
私が初めてみっちゃんを個別認識したのが「維新回天・竜馬伝!」の桂小五郎役で。
思えば遠くへ来たもんだ、としみじみ思い出す。
齋藤先生作品なので、同じ幕末物の「JIN-仁-」の勝先生も思い出すよね。
後は、つい最近見た、同じく和物退団作品の「NOBUNAGA」とか、
明治維新の瓦版売りの場面では、同じようなシーンを最近「るろうに剣心」で見たなとか。
でも、齋藤作品と聞いて予想していたよりもずっとずっと、
話に整合性があってなおかつちゃんと泣けた(失礼)
(事前には、細かいこと考えずに雰囲気を楽しめたらいいや~とか思ってた<超失礼)
最後は全滅なので悲劇なのですが、そこに至るまでの「青春」がちゃんと描かれていて、
しっかりエンタメ。
事前にはいっぱい聞いていたけれど、みっちゃんもベニさんも薩摩弁がめっちゃナチュラル。
そこに力入れてどうするよ!?と思うけど、美しい薩摩兵児がそこにいた。
会津サイドの物語が入っていたのも良かったと思う。
これに関しては、大河ドラマ『八重の桜』見ていて良かったと思った。
そう、この作品、幕末~明治の歴史の基礎知識があったからすんなり入り込めたけど、
予備知識ないとしんどいかも? 明治維新を挟んで名前が変わったりするし。
風ちゃんの会津娘も美しかった~。
セリフ一つ一つに「別れの言葉来ちゃった?」と身構えることもありつつ、
それでも別れのドラマに浸ることができた。
何よりも、みっちゃんが素晴らしかった。和物で魅せる技術を持った人。
ベニさんとの関係も、風ちゃんとの関係も、かいちゃんとのやりとりも良かったなあ。
琴ちゃんの役を、きちんと決着付けたのも良かった。
(サイトー先生、「エル・アルコン」のエドウィンにもそれぐらいの見せ場をなあ…<古い話)
途中からあちこちですすり泣きが聞こえる。
きちんと「さようなら」と「ありがとう」を伝えられる、良い退団公演だったと思います。
【ロマンス!!】
岡田先生、久しぶりの新作ロマンチック・レビュー。
ちなみに「前作」は、2009年の「Amour それは…」になります。
みっちゃんも当然出ていたし、風ちゃんにとっては初舞台作品です。
(そして再演が、みちふうのお披露目)
岡田先生とみっちゃんの相性が良いのはわかっていた。
というか、今の時代、ロマンチックレビューで魅力を開花させられるスターさんは限定的で、
みっちゃんこそが、岡田ショーの「昭和」感を生かすことができる人だから、
安心してみていられた。
さて、岡田ショーと言えば、タイトル解説が最初に来るのがお約束。
「アムール それは…」(Amour)
「ダンディズムとは何でしょう?」「ダンディ それは孤独…」(ネオ・ダンディズム!)
「ポワゾン それは言ってみれば惚れ薬」(ル・ポァゾン)
今回も、いきなり冒頭に「ロマンスとは…」来ました~(笑顔)
勿論、古いんですよ。古くさい、んですけれど(言っちゃった)。
それを「レトロ」で「クラシカル」で「正統派」な美しさ、に変えてしまうのが、
みちふうの技術なのだと思う。
…でも実は中詰付近はなかなかに眠かったのですが(爆)
後半の「友情」のシーンが、凄くて。
終わった時の、客席を埋め尽くした拍手と喝采が、全てなのだけれど。
みっちゃんと星組メンバーの熱量で、全部持って行かれた。
パステルカラーの優しい世界で微笑むみちふうを、涙で見送って。
希有なトップコンビだったと思う。
この2人がコンビでいてくれて、本当に良かった。
ありがとう、みっちゃん。
ありがとう、風ちゃん(いや、風ちゃんが相手役で、みっちゃんの魅力は確実に増していた)。
そして、みっちゃんの傍にいるベニさんがとっても素敵で、
これからの星組もきっと好きだ、と思わせてもらえた。
見届けられて良かったです。
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