龍真咲の、退団作品。
龍真咲が好きだった、ことに関しては、年末に記事一つ書いた。
でも、最後にこの作品を見て、また少し、見方が変わった気もする。
まとまらないかも知れないけれど、書いておきたい。
【NOBUNAGA 信長 -下天の夢-】
大野先生には、信頼を置いている。
サヨナラ作品としても「前田慶次」も良かったし、「エドワード8世」も良作だった。
何よりも、「エドワード8世」でのまさおの役柄が、本当に好きだったし。
一方で、「織田信長」というのは、過去の大野作品にはなかったぐらい、メジャーな題材。
これをどう料理してくるのか。
個人的な嗜好でいうと、実は濃姫がヒロインなのはあんまり好みじゃない。
(三つ子の魂百まで……最初に読んだものとかドラマの影響で、吉乃派なんです。)
でも制作発表のちゃぴちゃんのセリフを聞いてみたら、
信長に対してなかなかこじらせてる設定なので、その辺は楽しみだった。
ということで、まずは全体の話から……。
メジャーな題材なのに、展開がさっぱり読めなかった(笑)
中盤までのとっ散らかりぶりに、「どう終わらせるつもり??」と混乱したし、
クライマックスを迎えてなお、「この展開だと本能寺の変に辿り着かないことない??」と
頭を抱えた(笑)
相変わらず、登場人物の多いこと多いこと。
御丁寧にちゃんと役名を呼んでもらってるし。
桶狭間の「良勝」って、毛利新介のことだったのですね。役柄でわかったけど。
「信盛」が佐久間信盛だと理解するのにちょっと時間がかかった。
「佐脇良之」って名前に聞き覚えだけあって、帰路でやっと思い出した。
(「利家とまつ」で、竹野内豊がやってた役だ…)
信長家臣の奥様方を揃いで出すなら、光秀夫人の熙子さんも出してあげてほしかったな~
帰蝶のお付きが花の名前で統一されてるっぽかったので、「妻木」も何度か「『椿』?」と混乱。
しかも何故か「つばき」もいるし(呼ばれてなかった気もするけど)。
大野先生の歴史オタぶりは相変わらず。
で、ありながら、あえて前後関係をいろいろずらして、フィクションの世界で決着を付けていた。
中盤、「この話、終わるの??」と心配させておいて、
力業で話を畳んだ…って、言っていいのかな~~。
畳めていない気もするんですよね(ぼそっ)。とりあえず、良い子は真似しちゃいけません。
「まさお@信長の旅立ち」と、「たまきち@ロルテスへの引き継ぎ」に、
全てを注いだ感があって、作品としての完成度は、正直微妙だと思う(言っちゃった)。
萌えの欠片はあっちこっちにあって、私が大野先生に求めているものもないことはないんだけど、
もっと素直に泣かせてもらいたかったな~と贅沢を言っておきます。
目的2つはちゃんと達成されていただけにね。
で、月組の皆さんの話。
たまきち@ロルテス。
ロベスピエールの時も思ったんだけど、
群舞のセンターに立ったときの「説得力」が出るようになったと思う。
生来の容姿にプラスして、「真ん中」としての技術もついてきた。
今回のロルテス役は、たまきちを輝かせる!ための役柄だと思うし、
(だってロルテスだけだもん。物語が「完結」したのは。)
まさおから必要なものをちゃんと受け継いでくれた、とも思う。
思うからこそ……頑張れ。
銀橋とかステージに「一人で」立った時が、まだまだ弱い。
あの空間を埋めるって、凄いことなんだと思う。
とにかく頑張れ。
ちゃぴ@帰蝶(濃姫)。
帰蝶の扱いとしてはめっちゃ好みなんだけど、ちゃぴの扱いとしては不満。
(だって、ヒロインはロルテスだったから……)
でも、トップ娘役でなければ、そしてちゃぴでなければ、この役は成立しない。
信長との愛は過去のものとなり、捨てきれない愛と、抑えきれない憎しみに苦悩する。
それでも全てを受け入れて、自分の愛に殉じる。
描かれていないのに、野駆けの思い出を語る場面が切ない。
同じ道を行けなくても、彼女一人が信長の救いだったというのが切なくて、
その上であの結末になるのが、救いがなくて萌えです。
かちゃ@明智光秀。
かちゃが、私史上最高にかっこいいんですが!?(1回目)
「お育ちの良さ」と「善良さ」と「クレバーさ」が滲み出る、正しい光秀!
今になってビジュアル大成長なの!?(光秀の髪型が似合いすぎ)
そして、こんなに上手くなっちゃって……
妻木との兄妹設定とか、帰蝶との昔なじみ設定が全っっく!生かされていない脚本でしたが、
(義昭との関係は、まあ上手く使ってあったかな…)
秀吉とのコンビ感が好き。(幕前アナウンスは、毎公演作ってほしいな~)
2人で歌う希望ソングが良かったです。
クライマックスでは、「この光秀では本能寺の変を起こせないのでは…」と思いましたが、
「年月の経過」と「成長」とで何とか整合性を持たせた感じですね。
最後の花道での姿も素敵でした。
みやるり@羽柴秀吉。
この直前に、昔のバウ作品「ささら笹舟」(かしげさん主演、明智光秀主役)の録画を見たせいで、
みやちゃんが光秀じゃないのが違和感なのですが
(※みやちゃんは、かしちゃんと顔が似ているだけで、何の義理もありません)
やっぱり上手いよねえ。生き生きしてる。
上述したように、かちゃとのコンビがすごく良かった。
これからも「みやちゃんだから面白い」役をたくさん見たいな。
コマ君@足利義昭。
本領発揮。まさお君との「同期」感はやっぱりないのですが、
コメディ場面のセンターで空気を作っちゃう力はさすがですね。
あーさ@妻木は、何回も、元雪組のせしるさんに見えました。
ありちゃん@良之ともども、思わせぶりに出てきたわりに回収が雑すぎて、残念。
あーさは、後半の森蘭丸のほうが断然良かったです。かわいくても男役なんだなあ。
千海くん@オルガンティノと、貴澄くん@弥助が、とっても良かった。
有瀬そう君@柴田勝家も説得力あるキャラでした。
るう君@今川義元とか、とし君@浅井長政&くらげちゃん@お市とかの扱いは、
好みなのです。(逆に、わかっていないと置いてけぼりを食らうと思いますが)
蓮くん@信行の使い方を失敗している気がする…。
オール回想で何とかなるほどメジャーな人物じゃないし、
ここは帰蝶とか美濃絡みでまとめたほうが、妻木も上手く使えたんじゃないかなあ。
そして、まさお@信長。
とりあえず、まさお節が全開でした……。
前作では相当に抑制されていたんだな……今回は、止める人いなかったのね……。
「織田信長」と言うよりは、「龍真咲」。
だから、結末も「旅立ち」。これは、正しいと思う。
でも、本当のクライマックスは、帰蝶を切り捨てる場面(介錯しただけだけどさ)。
その場の全員を屈服させ、そして信長は本当の「一人」になる。
一途に彼を慕う、弥助や帰蝶のついていけない世界。
「もしかしたら」成り代われるかも、と思ってしまった家臣たちの、届かない世界。
(ちょっとだけ、森川久美の『信長』を思い出しました。
ていうか、こんなトンデモ展開にせず、森川版で良かった気が。ちゃぴちゃんに役ないけど)
ロルテス一人に、声をかけて。
歌は全部心地よかったし、ビジュアルも堪能。
ラストの「ザ・旅立ち!!」は爽快でした。『龍』で始まって『ドラゴン』で締める演出も見事。
だけど、実はこの段階では、まだ納得していなかった。
納得「させられた」のは、ショーが終わってからです。
【Forever LOVE!!】
私は、きちんと龍真咲を見送りたかった。
お芝居の段階では、まだ不完全燃焼。ショーは、安定のサヨナラショー作家・藤井先生。
(かなめさん→ちえさん と、ここんとこ、藤井先生ばっかりですよね)
「宝塚のショー」として、見たいものがほぼ入っている、満腹できるショー。
退団者ばっかりの場面もあり、クライマックスでは、大階段を登っていくまさお君を全員で見送る。
泣いたのは、次の場面だった。
大階段を一人、降りてくる龍真咲。黒燕尾の、龍真咲。
……千秋楽ですか??(泣笑)
全てが削ぎ落とされた、トップスターとしての完成形の美しさ。
その姿を見て、思った。実感した。
龍真咲は、ずっとずっと、「ひとり」で戦っていたのだ、ということ。
見ていなかった。見ないふりをしていた。
ちゃぴちゃんとのコンビを愛していたから。
かちゃや、みやるりとの相性もいいと思っていたから。
でも、龍真咲は、一度も自分の重荷を分け与えようとはしなかったのだ。
自分の重荷は、自分一人で背負っていた。背負い続けていた。
別に不仲とか相性が悪いとかそういう意味じゃなく、
トップスターの責任というのは、そういうものなのだ。
あるいは、まさおがその責任を分かち合っていたのは、みりお君ただ一人で、
みりお君が花組へ去ってしまった後は、本当に独りだったのかもしれない。
そう思って、改めて「信長」を振り返ると、お芝居のほうも、
「孤独と重圧」をテーマにしたものなのだと、改めて感じた。
それを承知で支えようとするちゃぴの存在は、一筋の救いなんだけど、
結局ここで、まさおとちゃぴは別の道を行くんだなあと。
大階段でのデュエットダンスは、見たかったけどね!!(なぜない)
そんなことを思いながら、大羽根背負って微笑むまさおを見ていた。
幸せそうに、笑っているまさおを見て、これで良かったのかなと、思った。
思っていたよりも、穏やかなお見送りになりました。
ピンクとハートでキラキラ微笑むまさちゃぴも大好きだけれど!
かちゃが、私史上最高にかっこいいんですが!?(2回目)
着崩し黒燕尾の時のオールバックの素敵さよ!
コマちゃんの女役が違和感なさ過ぎて、一瞬コマちゃんだとわからなかった。
エトワールも良かったです。
ちゃぴちゃんのソロダンス、最高でした!
これからの月組も、かちゃも、コマ君も、見ていきたいと思う。
そして、まさおの幸せを、ただ祈る。まだお別れの実感はないけれど。
龍真咲が好きだった、ことに関しては、年末に記事一つ書いた。
でも、最後にこの作品を見て、また少し、見方が変わった気もする。
まとまらないかも知れないけれど、書いておきたい。
【NOBUNAGA 信長 -下天の夢-】
大野先生には、信頼を置いている。
サヨナラ作品としても「前田慶次」も良かったし、「エドワード8世」も良作だった。
何よりも、「エドワード8世」でのまさおの役柄が、本当に好きだったし。
一方で、「織田信長」というのは、過去の大野作品にはなかったぐらい、メジャーな題材。
これをどう料理してくるのか。
個人的な嗜好でいうと、実は濃姫がヒロインなのはあんまり好みじゃない。
(三つ子の魂百まで……最初に読んだものとかドラマの影響で、吉乃派なんです。)
でも制作発表のちゃぴちゃんのセリフを聞いてみたら、
信長に対してなかなかこじらせてる設定なので、その辺は楽しみだった。
ということで、まずは全体の話から……。
メジャーな題材なのに、展開がさっぱり読めなかった(笑)
中盤までのとっ散らかりぶりに、「どう終わらせるつもり??」と混乱したし、
クライマックスを迎えてなお、「この展開だと本能寺の変に辿り着かないことない??」と
頭を抱えた(笑)
相変わらず、登場人物の多いこと多いこと。
御丁寧にちゃんと役名を呼んでもらってるし。
桶狭間の「良勝」って、毛利新介のことだったのですね。役柄でわかったけど。
「信盛」が佐久間信盛だと理解するのにちょっと時間がかかった。
「佐脇良之」って名前に聞き覚えだけあって、帰路でやっと思い出した。
(「利家とまつ」で、竹野内豊がやってた役だ…)
信長家臣の奥様方を揃いで出すなら、光秀夫人の熙子さんも出してあげてほしかったな~
帰蝶のお付きが花の名前で統一されてるっぽかったので、「妻木」も何度か「『椿』?」と混乱。
しかも何故か「つばき」もいるし(呼ばれてなかった気もするけど)。
大野先生の歴史オタぶりは相変わらず。
で、ありながら、あえて前後関係をいろいろずらして、フィクションの世界で決着を付けていた。
中盤、「この話、終わるの??」と心配させておいて、
力業で話を畳んだ…って、言っていいのかな~~。
畳めていない気もするんですよね(ぼそっ)。とりあえず、良い子は真似しちゃいけません。
「まさお@信長の旅立ち」と、「たまきち@ロルテスへの引き継ぎ」に、
全てを注いだ感があって、作品としての完成度は、正直微妙だと思う(言っちゃった)。
萌えの欠片はあっちこっちにあって、私が大野先生に求めているものもないことはないんだけど、
もっと素直に泣かせてもらいたかったな~と贅沢を言っておきます。
目的2つはちゃんと達成されていただけにね。
で、月組の皆さんの話。
たまきち@ロルテス。
ロベスピエールの時も思ったんだけど、
群舞のセンターに立ったときの「説得力」が出るようになったと思う。
生来の容姿にプラスして、「真ん中」としての技術もついてきた。
今回のロルテス役は、たまきちを輝かせる!ための役柄だと思うし、
(だってロルテスだけだもん。物語が「完結」したのは。)
まさおから必要なものをちゃんと受け継いでくれた、とも思う。
思うからこそ……頑張れ。
銀橋とかステージに「一人で」立った時が、まだまだ弱い。
あの空間を埋めるって、凄いことなんだと思う。
とにかく頑張れ。
ちゃぴ@帰蝶(濃姫)。
帰蝶の扱いとしてはめっちゃ好みなんだけど、ちゃぴの扱いとしては不満。
(だって、ヒロインはロルテスだったから……)
でも、トップ娘役でなければ、そしてちゃぴでなければ、この役は成立しない。
信長との愛は過去のものとなり、捨てきれない愛と、抑えきれない憎しみに苦悩する。
それでも全てを受け入れて、自分の愛に殉じる。
描かれていないのに、野駆けの思い出を語る場面が切ない。
同じ道を行けなくても、彼女一人が信長の救いだったというのが切なくて、
その上であの結末になるのが、救いがなくて萌えです。
かちゃ@明智光秀。
かちゃが、私史上最高にかっこいいんですが!?(1回目)
「お育ちの良さ」と「善良さ」と「クレバーさ」が滲み出る、正しい光秀!
今になってビジュアル大成長なの!?(光秀の髪型が似合いすぎ)
そして、こんなに上手くなっちゃって……
妻木との兄妹設定とか、帰蝶との昔なじみ設定が全っっく!生かされていない脚本でしたが、
(義昭との関係は、まあ上手く使ってあったかな…)
秀吉とのコンビ感が好き。(幕前アナウンスは、毎公演作ってほしいな~)
2人で歌う希望ソングが良かったです。
クライマックスでは、「この光秀では本能寺の変を起こせないのでは…」と思いましたが、
「年月の経過」と「成長」とで何とか整合性を持たせた感じですね。
最後の花道での姿も素敵でした。
みやるり@羽柴秀吉。
この直前に、昔のバウ作品「ささら笹舟」(かしげさん主演、明智光秀主役)の録画を見たせいで、
みやちゃんが光秀じゃないのが違和感なのですが
(※みやちゃんは、かしちゃんと顔が似ているだけで、何の義理もありません)
やっぱり上手いよねえ。生き生きしてる。
上述したように、かちゃとのコンビがすごく良かった。
これからも「みやちゃんだから面白い」役をたくさん見たいな。
コマ君@足利義昭。
本領発揮。まさお君との「同期」感はやっぱりないのですが、
コメディ場面のセンターで空気を作っちゃう力はさすがですね。
あーさ@妻木は、何回も、元雪組のせしるさんに見えました。
ありちゃん@良之ともども、思わせぶりに出てきたわりに回収が雑すぎて、残念。
あーさは、後半の森蘭丸のほうが断然良かったです。かわいくても男役なんだなあ。
千海くん@オルガンティノと、貴澄くん@弥助が、とっても良かった。
有瀬そう君@柴田勝家も説得力あるキャラでした。
るう君@今川義元とか、とし君@浅井長政&くらげちゃん@お市とかの扱いは、
好みなのです。(逆に、わかっていないと置いてけぼりを食らうと思いますが)
蓮くん@信行の使い方を失敗している気がする…。
オール回想で何とかなるほどメジャーな人物じゃないし、
ここは帰蝶とか美濃絡みでまとめたほうが、妻木も上手く使えたんじゃないかなあ。
そして、まさお@信長。
とりあえず、まさお節が全開でした……。
前作では相当に抑制されていたんだな……今回は、止める人いなかったのね……。
「織田信長」と言うよりは、「龍真咲」。
だから、結末も「旅立ち」。これは、正しいと思う。
でも、本当のクライマックスは、帰蝶を切り捨てる場面(介錯しただけだけどさ)。
その場の全員を屈服させ、そして信長は本当の「一人」になる。
一途に彼を慕う、弥助や帰蝶のついていけない世界。
「もしかしたら」成り代われるかも、と思ってしまった家臣たちの、届かない世界。
(ちょっとだけ、森川久美の『信長』を思い出しました。
ていうか、こんなトンデモ展開にせず、森川版で良かった気が。ちゃぴちゃんに役ないけど)
ロルテス一人に、声をかけて。
歌は全部心地よかったし、ビジュアルも堪能。
ラストの「ザ・旅立ち!!」は爽快でした。『龍』で始まって『ドラゴン』で締める演出も見事。
だけど、実はこの段階では、まだ納得していなかった。
納得「させられた」のは、ショーが終わってからです。
【Forever LOVE!!】
私は、きちんと龍真咲を見送りたかった。
お芝居の段階では、まだ不完全燃焼。ショーは、安定のサヨナラショー作家・藤井先生。
(かなめさん→ちえさん と、ここんとこ、藤井先生ばっかりですよね)
「宝塚のショー」として、見たいものがほぼ入っている、満腹できるショー。
退団者ばっかりの場面もあり、クライマックスでは、大階段を登っていくまさお君を全員で見送る。
泣いたのは、次の場面だった。
大階段を一人、降りてくる龍真咲。黒燕尾の、龍真咲。
……千秋楽ですか??(泣笑)
全てが削ぎ落とされた、トップスターとしての完成形の美しさ。
その姿を見て、思った。実感した。
龍真咲は、ずっとずっと、「ひとり」で戦っていたのだ、ということ。
見ていなかった。見ないふりをしていた。
ちゃぴちゃんとのコンビを愛していたから。
かちゃや、みやるりとの相性もいいと思っていたから。
でも、龍真咲は、一度も自分の重荷を分け与えようとはしなかったのだ。
自分の重荷は、自分一人で背負っていた。背負い続けていた。
別に不仲とか相性が悪いとかそういう意味じゃなく、
トップスターの責任というのは、そういうものなのだ。
あるいは、まさおがその責任を分かち合っていたのは、みりお君ただ一人で、
みりお君が花組へ去ってしまった後は、本当に独りだったのかもしれない。
そう思って、改めて「信長」を振り返ると、お芝居のほうも、
「孤独と重圧」をテーマにしたものなのだと、改めて感じた。
それを承知で支えようとするちゃぴの存在は、一筋の救いなんだけど、
結局ここで、まさおとちゃぴは別の道を行くんだなあと。
大階段でのデュエットダンスは、見たかったけどね!!(なぜない)
そんなことを思いながら、大羽根背負って微笑むまさおを見ていた。
幸せそうに、笑っているまさおを見て、これで良かったのかなと、思った。
思っていたよりも、穏やかなお見送りになりました。
ピンクとハートでキラキラ微笑むまさちゃぴも大好きだけれど!
かちゃが、私史上最高にかっこいいんですが!?(2回目)
着崩し黒燕尾の時のオールバックの素敵さよ!
コマちゃんの女役が違和感なさ過ぎて、一瞬コマちゃんだとわからなかった。
エトワールも良かったです。
ちゃぴちゃんのソロダンス、最高でした!
これからの月組も、かちゃも、コマ君も、見ていきたいと思う。
そして、まさおの幸せを、ただ祈る。まだお別れの実感はないけれど。
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