空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

花組「MESSIAH」「BEAUTIFUL GARDEN」

2018-08-06 15:31:48 | 観劇(タカラヅカ)
みりお様が美しい。以上。

…あああそれで終わっちゃ駄目ですか?
あ、カレー君も勿論超絶美しかったですし(世界の真理)
仙名さんの歌声が超耳福でしたし、我らがちなっちゃんの悪役最高だったし、
マイティいい役でしたね~。花組さんやっぱり充実してるわ。

いや、苦手な演出家さんを増やしてしまうと自分が損しかしないので、
フラットな目で見るべきだと思ってるんですが、原田先生&野口先生だと
テンション上がらないのは最早どうしようもなかったのよね(爆)

【MESSIAH -異聞・天草四郎-

新感線の「SHIROH」はゲキ×シネ、DVD含めて未見なのよね、と、見る直前に思い出す。
だから比較対象は無いの。
そして私は前にも書いたけど、原田先生の演出は結構好きなんだ。
悲劇を美しく演出し、群衆シーンでカタルシスに持っていってくれたから、
全体としては楽しんだのです。

ただ、私はどうしても原田作品における「人の心の動き」の不自然さに引っかかってしまって。
(別に登場人物が悪人でも自己中でもいいんだけど、
言動が一貫してなくて偽善者に見えちゃうのが多いのが辛い、原田作品)

あと、クリスチャンでない自分は何も言えないかもしれないけど、「信仰」の描き方に引っかかる。
「死後の幸福ではなく現世で生きるために戦う」というテーマを掲げて、
村人たちのそれまでの信仰を全否定したのなら、
「命と引き換えに改宗する」のは受け入れられるんじゃないの?
一揆の位置づけも、「生きるために戦っただけだ、幕府に弓引くつもりはない」としながら、
最後に「キリシタンの反乱ではなくただの一揆」「あったことをなかったことにはできない」
という謎の問答が……
「反乱ではない」って自ら言ってたんちゃうんかいと。

絵踏みの場面では、「とりあえず『沈黙』(もちろん遠藤周作)10回読んできてくれ」と切実に思いました…
いや、私の潜伏キリシタンについての認識は
『沈黙』と『浦上の旅人たち』(今西祐行)の2作ぐらいだから
やっぱり偉そうには言えませんけどね…

キャスト感想は最初に書いた通りです。
美は正義です。
ちなっちゃん最高です。

【BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-

野口先生のショーを見るのは3作目になるんですが。

サヨナラ風味シーンをどうしても入れてしまう悪癖を早急に直してください。

……心臓に悪いんだよ。
3作全部、ってことはもう癖というか持ち味なのかもしれないけれど、
そういう演出はここぞだから良いのであって通常公演で多用されるのは辛い。

勿論、退団者であるタソにタンバリンのシーン入れてくれるとか、
そんな気遣いは嬉しいんですよ。タソのエトワールも嬉しかった。
でも、タソには残ってほしかったなあ……
(『ポーの一族』で「マヤさんの後継者になってほしい」と思った矢先の発表で凹みました)

既製曲が多いのも特徴ですかね。「雨にぬれても」とか「パリのアメリカ人」とか、
使い方はオシャレなんですが。

中詰の選曲に、「野口先生、たぶん同年代だなww」と思った。
T.M.R.メドレー、楽しかったです。
「ダイスケ的には」を「みりお様的には」にしてるのも含めて。
(みりお「様」呼びなのがいいですよね。)

どのシーンも振り付け含めて花男の魅力全開で楽しんだんですが、
闘牛士とグラディエーターはどっちかだけでいいと思います(真顔)

でもとりあえず、みりお様が美しい。
と、当たり前のことを書いて終わる。

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