千秋楽おめでとうございます。(※訳:遠慮なくネタバレします。)
このチケットは、衝動買いでした(笑)当初は全くノーチェック。
「あれ、チケットあるやん!」で、買ってしまったのは、やっぱり、
同じ組み合わせの「蛮幽鬼」が大好きだったからです。
(ツイッターで、「とても良かった」と聞いたのにも背中を押されました。)
脚本家・中島かずきへの信頼。役者・上川隆也への信頼。
それだけで、後は予備知識を入れずに行きました。
舞台【真田十勇士】
真田幸村:上川隆也
猿飛佐助:柳下大 霧隠才蔵:葛山信吾
由利鎌之助:松田賢二 根津甚八:粟根まこと
真田大助:渡部秀 望月六郎:植本潤
三好清海入道:小林正寛 三好伊佐入道:佐藤銀平
穴山小介:玉置玲央 筧十蔵:三津谷亮
淀の方:賀来千香子 豊臣秀頼:相馬圭祐
大野治長:小須田康人 大野治房:俊藤光利
徳川家康:里見浩太朗
服部半蔵:山口馬木也 花風(ハナ):倉科カナ
一幕が大坂冬の陣、二幕が夏の陣という、わかりやすい構成。一幕はおおむね歴史通りに物語は進む。
最初に幸村が「信繁」と本名で名乗りを上げるのが好感触(こだわり)。
過去と決別して「幸村」と改名したという設定。
とりあえず上川隆也がカッコ良くて惚れ惚れ。立ち姿が良い、声が良い。
この「幸村」は、最初からヒーローではなく、あくまでも「あの名将・真田昌幸の子」という扱い。
悩める二代目。「四十を過ぎて青臭い」と自嘲する姿が、貫禄はあっても若々しい上川氏にぴったり。
…っていうか運動量多いよ!(笑)
十勇士も一幕はまだ顔見せ程度。
全然キャストをチェックしないまま見ていて、「あ、才蔵の顔が好み」と思ってよく見たら
葛山信吾で、「好みセンサーって正直だよね…」と自分に苦笑するw
(NHKドラマ「お登勢」が好きでした…って2001年かあ。)
全然知らなかったのですが十蔵@三津谷さんの一輪車が凄すぎる!
(世界チャンプに向かって何言ってるんだw)
出てきたらとにかく目を奪われる。
粟根さんは声ですぐわかる。いてくれると安心。(ちょっとだけ、「裏切り渡京」@アオドクロを思い出す)
「新参者」である佐助と鎌之助は、まだ「裏がある」止まりで謎解きは二幕までお預け。
柳下君のアクションもかなり見ごたえあり。松田さんは渋くてちょっと妖しくてw素敵。
三好兄弟は最早「お約束」な脳筋っぷり。弟の「おまめちゃん」がかわいい。
大坂方はとにかく、淀殿@賀来千香子の貫禄!! 姿勢がすっと伸びて美しい。
秀頼@相馬君は、佐助とのシーンが良かった。
ラスボス・家康の里見さん! 何て言うか、「本物来た!!」感が素晴らしい。
ハナの倉科さんは、「あ、この子多分…」と思ったら早々に正体判明。引っ張らないのもいいですね。
忍者姿の声の出し方も衣装も好き。
衣装が安っぽくも変にセクシーでもなくていいなと思ったら、有村淳さんでした。さすが。
家康&半蔵のコンビはどうしても「髑髏城の七人」を思い出してしまうw(同じ中島作品だし…)
あの狸穴さんが、あれやこれやを経てこうなったのかと思うと興味深い。
お笑い抜きで影に徹する半蔵もカッコ良し。
一幕終わった時点では「期待通り」。
でも中島脚本ですからね、こちらの予想は裏切られるはず!とハードルが上がってます。
二幕。
とりあえず、才蔵萌え。
えーっと、葛山氏の顔が好きだというだけでなく、この才蔵という役が好きすぎる!
こういう「できるNo.2」、たまりません!
幸村に惚れこんでいるのがよくわかって、幸村のためならどんな危険な橋も渡れるし、
言いにくいことでもズケズケ言える。そして幸村も才蔵を全面的に信頼してるよね。
その上、忍者としても一番で、霧隠れとか土蜘蛛っぽいのとか派手なのが多くて楽しい。
九度山時代の主従とか、妄想しだすと止まりません(落ち着け)
二幕の中心は、佐助を巡るドラマと、幸村の葛藤とその克服。
幸村と対峙する家康の貫禄と迫力。その正論の前に膝を折る幸村。
敗北の後、狂気を帯びる幸村がいいですね。
上川隆也は狂わせて何ぼ!(暴言)テレビでも好きな役多いんだけど、あんまり狂ってくれなくて。
(去年の盛国も結構役不足だったと個人的には思ってる。いい仕事だったけど。
最終回の餓死シーンはさすがでしたが。)
明かされる佐助の正体。
佐助が秀頼に持っていた思いもここで納得。
(ちょっと設定にツッコミ所はあるけど。秀次とか秀次とか。
後は、2月に「髑髏城」「五右衛門3」と連続して見ると、ちょっとパターンが読める。)
秀頼の「お前の目が私の目だ!」に泣けた。
淀殿の切ない母心も泣けたなあ。
最後の戦いの前の、鎌之助とのやり取りもじんと来た。
大仕掛けのところは、やっぱり才蔵! 才蔵かっこいい!(落ち着け)
半蔵がちょっと(てか、かなり)損な役回りですが。
粟根さんの殺陣が少ないのだけ不満w
展開は「お約束」でも、ちゃんと伏線はあったし、見たいものを全部見せてくれる安心感がある。
そして、最後の戦い。
一人ずつ倒れていく十勇士たち。
贅沢を言えば、全員が全員、
「多勢に無勢で、善戦してかなり大人数を殺すんだが数には勝てず殺られる」っていうのはちょっと…
(私の才蔵様くらいは、服部半蔵あたりと戦わせてあげてほしかった←我ながらキモい
史実では自害の大野兄弟は半蔵にやられるのにさ~)
それでも、大助の最期のセリフ「父上…」と、才蔵の「殿……」には泣けた。
後者はまあ、最後まで才蔵の「殿命!」を貫き通してくれたから。
前者の、大助と幸村の不器用な親子関係も良かったなあと。
幸村はあくまでも大助を「十勇士の一人」としてしか扱わない。
大事な跡取りだから隔離して逃がすという選択もしない。(真田の家は兄の信之がいるから、と説明はあったけど。)
十勇士たちも、まあ、望月六郎は「若」と呼んで特別扱いしてたけど(この主従も好きだった)
他のメンバーはそうでもないし。
父の影として生きる大助と、父を知らずに育った佐助の対比も良かったなあ。
そして、9人が倒れた戦場で、大助の亡骸にそっと寄り添って目を閉じさせてやる幸村が良かった。
初めて、「父」としての顔を見せたようで。
幸村の最期は…何て言うか…無双すぎますw(笑うのか)
主題歌が中島みゆき、ってのもわかってたけど、いやあ、凄かった。
上川隆也、堪能。
秀頼&淀殿の自刃シーンもちゃんとやっての、エピローグ。
あまりに話が出来すぎている気がして、帰ってから確認しちゃいましたよ。
ペリーが乗ってきた黒船の艦名は、「サスケハナ」!!(史実)
成程、ここが大仕掛けだったのですね。
十勇士は斃れても、その志は生き残って、200年の長き時を経て徳川幕府に来襲する。
カーテンコールの上川氏の若々しさと大人げなさに萌える(笑)
いいもの見ました!
このチケットは、衝動買いでした(笑)当初は全くノーチェック。
「あれ、チケットあるやん!」で、買ってしまったのは、やっぱり、
同じ組み合わせの「蛮幽鬼」が大好きだったからです。
(ツイッターで、「とても良かった」と聞いたのにも背中を押されました。)
脚本家・中島かずきへの信頼。役者・上川隆也への信頼。
それだけで、後は予備知識を入れずに行きました。
舞台【真田十勇士】
真田幸村:上川隆也
猿飛佐助:柳下大 霧隠才蔵:葛山信吾
由利鎌之助:松田賢二 根津甚八:粟根まこと
真田大助:渡部秀 望月六郎:植本潤
三好清海入道:小林正寛 三好伊佐入道:佐藤銀平
穴山小介:玉置玲央 筧十蔵:三津谷亮
淀の方:賀来千香子 豊臣秀頼:相馬圭祐
大野治長:小須田康人 大野治房:俊藤光利
徳川家康:里見浩太朗
服部半蔵:山口馬木也 花風(ハナ):倉科カナ
一幕が大坂冬の陣、二幕が夏の陣という、わかりやすい構成。一幕はおおむね歴史通りに物語は進む。
最初に幸村が「信繁」と本名で名乗りを上げるのが好感触(こだわり)。
過去と決別して「幸村」と改名したという設定。
とりあえず上川隆也がカッコ良くて惚れ惚れ。立ち姿が良い、声が良い。
この「幸村」は、最初からヒーローではなく、あくまでも「あの名将・真田昌幸の子」という扱い。
悩める二代目。「四十を過ぎて青臭い」と自嘲する姿が、貫禄はあっても若々しい上川氏にぴったり。
…っていうか運動量多いよ!(笑)
十勇士も一幕はまだ顔見せ程度。
全然キャストをチェックしないまま見ていて、「あ、才蔵の顔が好み」と思ってよく見たら
葛山信吾で、「好みセンサーって正直だよね…」と自分に苦笑するw
(NHKドラマ「お登勢」が好きでした…って2001年かあ。)
全然知らなかったのですが十蔵@三津谷さんの一輪車が凄すぎる!
(世界チャンプに向かって何言ってるんだw)
出てきたらとにかく目を奪われる。
粟根さんは声ですぐわかる。いてくれると安心。(ちょっとだけ、「裏切り渡京」@アオドクロを思い出す)
「新参者」である佐助と鎌之助は、まだ「裏がある」止まりで謎解きは二幕までお預け。
柳下君のアクションもかなり見ごたえあり。松田さんは渋くてちょっと妖しくてw素敵。
三好兄弟は最早「お約束」な脳筋っぷり。弟の「おまめちゃん」がかわいい。
大坂方はとにかく、淀殿@賀来千香子の貫禄!! 姿勢がすっと伸びて美しい。
秀頼@相馬君は、佐助とのシーンが良かった。
ラスボス・家康の里見さん! 何て言うか、「本物来た!!」感が素晴らしい。
ハナの倉科さんは、「あ、この子多分…」と思ったら早々に正体判明。引っ張らないのもいいですね。
忍者姿の声の出し方も衣装も好き。
衣装が安っぽくも変にセクシーでもなくていいなと思ったら、有村淳さんでした。さすが。
家康&半蔵のコンビはどうしても「髑髏城の七人」を思い出してしまうw(同じ中島作品だし…)
あの狸穴さんが、あれやこれやを経てこうなったのかと思うと興味深い。
お笑い抜きで影に徹する半蔵もカッコ良し。
一幕終わった時点では「期待通り」。
でも中島脚本ですからね、こちらの予想は裏切られるはず!とハードルが上がってます。
二幕。
とりあえず、才蔵萌え。
えーっと、葛山氏の顔が好きだというだけでなく、この才蔵という役が好きすぎる!
こういう「できるNo.2」、たまりません!
幸村に惚れこんでいるのがよくわかって、幸村のためならどんな危険な橋も渡れるし、
言いにくいことでもズケズケ言える。そして幸村も才蔵を全面的に信頼してるよね。
その上、忍者としても一番で、霧隠れとか土蜘蛛っぽいのとか派手なのが多くて楽しい。
九度山時代の主従とか、妄想しだすと止まりません(落ち着け)
二幕の中心は、佐助を巡るドラマと、幸村の葛藤とその克服。
幸村と対峙する家康の貫禄と迫力。その正論の前に膝を折る幸村。
敗北の後、狂気を帯びる幸村がいいですね。
上川隆也は狂わせて何ぼ!(暴言)テレビでも好きな役多いんだけど、あんまり狂ってくれなくて。
(去年の盛国も結構役不足だったと個人的には思ってる。いい仕事だったけど。
最終回の餓死シーンはさすがでしたが。)
明かされる佐助の正体。
佐助が秀頼に持っていた思いもここで納得。
(ちょっと設定にツッコミ所はあるけど。秀次とか秀次とか。
後は、2月に「髑髏城」「五右衛門3」と連続して見ると、ちょっとパターンが読める。)
秀頼の「お前の目が私の目だ!」に泣けた。
淀殿の切ない母心も泣けたなあ。
最後の戦いの前の、鎌之助とのやり取りもじんと来た。
大仕掛けのところは、やっぱり才蔵! 才蔵かっこいい!(落ち着け)
半蔵がちょっと(てか、かなり)損な役回りですが。
粟根さんの殺陣が少ないのだけ不満w
展開は「お約束」でも、ちゃんと伏線はあったし、見たいものを全部見せてくれる安心感がある。
そして、最後の戦い。
一人ずつ倒れていく十勇士たち。
贅沢を言えば、全員が全員、
「多勢に無勢で、善戦してかなり大人数を殺すんだが数には勝てず殺られる」っていうのはちょっと…
(私の才蔵様くらいは、服部半蔵あたりと戦わせてあげてほしかった←我ながらキモい
史実では自害の大野兄弟は半蔵にやられるのにさ~)
それでも、大助の最期のセリフ「父上…」と、才蔵の「殿……」には泣けた。
後者はまあ、最後まで才蔵の「殿命!」を貫き通してくれたから。
前者の、大助と幸村の不器用な親子関係も良かったなあと。
幸村はあくまでも大助を「十勇士の一人」としてしか扱わない。
大事な跡取りだから隔離して逃がすという選択もしない。(真田の家は兄の信之がいるから、と説明はあったけど。)
十勇士たちも、まあ、望月六郎は「若」と呼んで特別扱いしてたけど(この主従も好きだった)
他のメンバーはそうでもないし。
父の影として生きる大助と、父を知らずに育った佐助の対比も良かったなあ。
そして、9人が倒れた戦場で、大助の亡骸にそっと寄り添って目を閉じさせてやる幸村が良かった。
初めて、「父」としての顔を見せたようで。
幸村の最期は…何て言うか…無双すぎますw(笑うのか)
主題歌が中島みゆき、ってのもわかってたけど、いやあ、凄かった。
上川隆也、堪能。
秀頼&淀殿の自刃シーンもちゃんとやっての、エピローグ。
あまりに話が出来すぎている気がして、帰ってから確認しちゃいましたよ。
ペリーが乗ってきた黒船の艦名は、「サスケハナ」!!(史実)
成程、ここが大仕掛けだったのですね。
十勇士は斃れても、その志は生き残って、200年の長き時を経て徳川幕府に来襲する。
カーテンコールの上川氏の若々しさと大人げなさに萌える(笑)
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