空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

まだ続く

2007-11-05 22:07:27 | タカラヅカ(雑談系)
飽きずに「エル・アルコン」話。

日常生活に思いっきり支障をきたしているのだが、
まあそんなことは置いておいて。

涼紫央さん演じるエドウィン・グレイム。
原作でははっきり言って雑魚キャラである。

ペネロープの婚約者、なのだが、ペネロープのエピソードではむしろ、
彼女の幼馴染であるルーカス・エリオット(宝塚版では登場せず)が
話の核にいるので、エドウィンは、ペネロープに捨てられてから、
エリオットとペネロープが相次いでティリアンに消された後にしか出てこない。

しかも再登場したと思ったらニコラスを脅して返り討ちに遭う。
小者。

一方、宝塚版ではペネロープ殺害エピソードが話の後半に来ている上に、
エドウィンはスパイ狩りのバーリー卿の役割も兼ねている様子で、
わりと重要キャラ。
ペネロープを奪われた上に彼女を殺され、ティリアンに復讐を誓う。

…なのに、ティリアンがスペインに亡命してしまったら、出番なし。
あっさり返り討ち、でいいからティリアンと直接対決させてあげたかった。
ギルダを斬っちゃうのはエドウィンで、怒りに燃えたティリアンに斬られる、とかどうよ。
(レッドがギルダを殺しちゃうことで、
ティリアンとレッドが心理的に対等になってしまったようで何か嫌なんだ。
どうせ原作でもギルダを手にかけるのはただの雑魚キャラだし。)

なんて思ったのだが。

観劇から3日経って気付いた。

原作のエドウィンはティリアンと同じ海軍将校だったが、
こっちのエドウィンは微妙にエリオットと混ざった結果、陸軍将校になっていたのだ。
(エリオットは自分が陸軍だから海軍のティリアンを毛嫌いし、
結果的にティリアンの張った罠に自ら飛び込んでしまう)

陸軍ならば、海戦で出番は無い。
時間の制約上、殺されずに、ティリアンを恨んだままのシグリッドと同じで、
ティリアンの最期に立ち会うのは物理的に不可能なのである。
(ただの貴族の愛人であるシグリッドも、海の上までティリアンを追うのは無理)

しかし、この海軍→陸軍の改変、
「陸軍」設定にした結果、クライマックスに登場させられなかったのか、
クライマックスにエドウィンまで出すのは無理だったので、無理やり「陸軍」設定に変えたのか。

…何となく後者のような気がするのだが。

でもこの作品、観客は膨大な情報を整理するだけで大変なので、
「エドウィンは海軍じゃなくて陸軍の人間なの」
ということに気付くのは少数派ではないかと危惧している。

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