空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

雪組「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」 星・宙特出Ver.

2013-04-27 17:39:47 | 観劇(タカラヅカ)
「ベルばら」祭後半戦!

正直、このバージョン(ちえテル特出)は絶対チケット取れないと諦めていたんですが、
ご縁があってお声掛けいただいて見ることができました。
来月は、これもお声掛けいただいたご縁で、まさドレ見ます。
(自力で取った雪組通常Ver.は仕事が入って行けなくなってしまった…)

というわけで今回は雪組さんの「フェルゼン編」!

 フェルゼン:壮一帆
 マリー・アントワネット:愛加あゆ
 オスカル:凰稀かなめ(宙組)
 アンドレ:柚希礼音(星組)
 ベルナール:早霧せいな
 ジェローデル:夢乃聖夏
 ランベスク(って誰だ):未涼亜希

演目発表されたときに「『フェルゼンとマリー・アントワネット編』じゃないの?」とか文句言ってましたが(このへん)、
本当に、アントワネットの出番が無い!!

うー、そこだけは大いなる不満です。
数えたら3場面しかなかったぞ。
フェルゼンに別れを告げられてオスカルに八つ当たりする場面と、
1幕最後の集合場面と、ラストの牢獄~断頭台 のみ。
7年前の「フェルゼンとマリー・アントワネット編」では、
マリア・テレジアに諭されて嫁いでくる少女時代から、フェルゼンとの逢瀬から、
アントワネット本人作曲の新曲から、幽閉中の家族愛の場面まであったので、ギャップがひどい。
あゆちゃんがとっても良かっただけに、もっともっと見たかった。
トップコンビお披露目なのになあ……。
せめてオープニングは「アントワネット」としてフェルゼンとデュエットしてほしかったよ。
てか、アントワネットさま、1曲も無いやん!(オープニングで「歌手」として歌うのは有るが)

と、最初に不満を書いておきます。
パレードで「青きドナウの岸辺」はあったけどね(夢華さんめっちゃ上手かった)。
後であれほど「紅ばら」連呼するなら、「ばらベルサイユ」ぐらい入れようよ。

以上。
まあ他にも言いたいことはあるけどね。
推敲させろ!って思うけどね(ちゃんと感動して泣いたので全面的に直せとは言わない)。

で、えりたんです。
クラシカルな白い光。
フェルゼンが、ほんとに似合う。
「美しい方…」(by原作ロザリー)
いやぁ、脚本上、本っ当に最悪男なんですが
(ストーリー上やってることが暴言と八つ当たりと自己憐憫だけ)、
えりたんの放つ白い光に、目くらましされる。

あゆちゃんとの並びも本当にお似合いでした~! 改めて、お披露目おめでとう!!

「フェルゼン編」自体への文句は多々あれど、
フェルゼン役のえりたんを見られたことは幸せだと思う。
大好きです。

雪組のみんなも本当に良かったんですが…来月もう1回行くのでそちらでまた語るかな…

何と言っても、特出2人、ちえテルについて語りましょうか。

私、ちえテル時代の星組、「ハプスブルクの宝剣/BOLERO」しか見てないんですよ。
太王四神記もロミジュリも愛短も見ていないという…
そしてノバボサのときにはもうちえテル解散していたという…

もう完璧な並びですね。麗しいことこの上なし。
長身美形同士なのにキャラがかぶってないのがいいよね。
ちえさんがカッコいいのもかなめさんが美しいのも世界の常識ですが、それにしても。

まずは、かなめオスカル…テルカル。
(凰稀氏の呼び方にいっつも迷います。「かなめ」は涼風さんだし「りか」だと紫吹さんだし)
ヒーロー。
文句なしの美しさ、カッコ良さ。
実は「銀河英雄伝説」のときに、「ラインハルトって、原作のオスカルっぽいな~」と思っていました、こっそり。
揺れながら、迷いながら、王道を行こうとするその強さ。
全てを救おうとする崇高さ。
それでいて、アンドレの前でだけ見せる「お嬢様」の顔が、もうかわいくって!
ふたつの顔が不自然に切り替わらない、1人の同じ人間だということが納得できる。

そして、オスカルになって、アンドレに、恋ができる。
ちえアンドレに、ときめく。
…やばい。
私、歴代アンドレみんなもれなく大好きだけど、
こういう風に素直にドキドキしたのは初めてかもしれない。
(直近の真咲アンドレは「萌え」で、ときめきとはちょっと違う。まさドレ大好きですが。)
…ってぐらいに、毒殺未遂シーンにときめきました。
やってることおかしいのに! 間違ってるのに!
いつもはツッコミの嵐なのですが、
「ここまで愛されてるのね」って錯覚させられる、柚希礼音の「王子様」力。
…「王子様」って言うとちょっと違うかなあ。アンドレだし。(フェルゼンは王子様。)
あのひとに抱きしめられて「愛してる」って言われたら思考停止するだろうな、と思ってしまう。

「今宵一夜」もドキドキした~
礼音くん、キスシーンで口元を手で隠してるわけですから、がっつりキスしてるように見えます。

また、かなめ君のオスカルが、そのアンドレを愛してるのがわかるから。

私、オスカル→アンドレって、原作もヅカ版も含めて、あんまり「恋」だと思ってなくて。
もちろんそこに「愛」はあるんだけど。

今宵一夜から泣きまくった瞳子オスカル(06年星組)は、フェルゼンへの恋心が強く出ていて、
アンドレに最後に「すがった」ように見えた。その心の過程が鮮やかで、
「もういいよ、オスカル、あなた幸せになりなよ」と思って泣けた。
苦難の中で、たった一つのささやかな幸せを奪われたオスカルが悲痛すぎて泣けた。
(あ、あの時のアンドレは礼音君だった!)

この前の、みりカル&まさドレは、原作通りの
「そのような対象としては考えたこともなかった。…深く深く、魂を寄せ合って生きてきた」ように見えた。
2人が結ばれるのは当然のことで、まさに「魂の半身」に見え、
それをもぎとられたオスカルが痛々しくて泣けた。

今回は、(たぶん)初めて「恋愛」に見えた。
アンドレがカッコ良くて、アンドレの愛がまっすぐで、見ていて本当にドキドキした。

バスティーユで撃たれて崩れ落ちるオスカル。
「耐えてみせよう」と言った後の、「アンドレ…!」で、滂沱。
何て声で泣くのだろう。
最後に愛する人の名を呼んで死んでいったのだと、そう思わせてくれたオスカルだった。

…よく泣いた。


勿論、ラストの断頭台も泣きまくりましたよ~あゆちゃん凄く良かった!


フィナーレの「小雨降る道」。
ちえちゃんが…男ですw
かなめ君は全然、女おんなしていないのだけれど、ちえちゃんが「男」なのでちゃんと男女に見えるw
贅沢を言えば…かなめ君、もうちょっと胸元を開k(自重…できてませんごめんなさい)
まあ先月、あのパイナップルの女王を拝ませていただいたのでこれ以上贅沢は申しません。
今回も美脚でした!

初舞台生のロケットも良かったです!

パレードでトップスターが3人並ぶ贅沢さ。
しかも、3人ともカラーが全く違うのが面白いなあ。ペンタッチが違うというか。
3人ともとっても美しくあられました。

やっぱりベルばらは「祭」ですね。

コメントを投稿