空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

宙組「ファントム」(ビデオ)

2008-01-24 16:34:08 | タカラヅカ(雑談系)
なんだかタカハナ切れを起こしたので、ビデオを見なおしました。
2004年上演、宙組の「ファントム」。

TCAのビデオ半額セールで買って以来、何度目になるかな?の見直し。


男役・和央ようかの美しさに、陶酔する。
好きです。やっぱり大好きです。
っていうか、この「ファントム」は美しすぎます。

究極の娘役・花總まりに、瞠目する。
この人を失って初めて、この人の何が凄かったのかを実感する。
舞台へのカムバックを、心底願う。

その、完成された男役と完成された娘役の作り出す、
一分の隙もない完璧なまでの調和にうち震える。
クライマックス。
瀕死のファントムをクリスティーヌが抱き支える。
見つめあう二人。
その、顔の角度から爪先に至るまで、指一本疎かにしない、その「姿」の美しさ。
私のゴールデンコンビ。

今思えばものごっつう贅沢な歌手陣の歌声を、堪能する。
フィリップ・安蘭けいさん。
カルロッタ・出雲綾さん。
ソレリ・彩乃かなみさん。
ベラドーヴァ・音乃いづみさん。
コーラスには定評のある宙組の組子たち。

そして。
樹里咲穂さん@キャリエール。
花組の彩吹さんも良かったと思うが。
私にとってのキャリエールは、やっぱりこの人だ。
「You are my own」の物凄さ。


久しぶりに、クライマックスで泣いた。
ボロボロと涙が零れた。
もしかすると、それは物語上の感動以外にも、
ここにいる人たちの多くが既に宝塚にはいないことへの感傷も
あったかもしれない。
既に去って行ってしまった人。
去ることが発表された人。(ベラドーヴァ…ジャン・クロード…)


先日、違う演出のバージョンを見て、ついでに原作も読んで(読みかけ)、
ちょっと気になったことの羅列。

・ベラドーヴァはやっぱり
「らーらーらーららー らーららららーららーら」
が必要だと思った。
てか普通ソプラノだろう。歌姫なんだから。

・宝塚用に役を増やそうとかなり奮闘した跡が見える。
原作から使えそうな名前を無理やり引っ張ってきているな。

メグとかソレリ(でも原作では歌手じゃなかった。まあフィリップ彼女ということがわかればいいのか)はまだしも、
「モンシャルマン」や「リシャール」を全然違うところで使っているのには眩暈がした。文化大臣に一介の団員ですか…

それにしても「フローレンス」「フローラ」「フルール」はあんまりだと思う。

・このバージョンでのエリックの魂は
「You are my own」で一旦救済され(対キャリエール)
ラストで完全に救われてるんだよな(対クリスティーヌ)
だからこそのカタルシス。
あのエンディングも、まあいいではないかという感じかしら。
(花組のほうはちょっと切ない。成仏できてない感が残る。好きだけど。)


結局は、
タカハナ最高
という結論に落ち着くのですが(笑)

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