新刊も出たし、テレビアニメもやっていることだし、ちょっと語ります。
あ、こっちのブログには書いたこと無かったかもしれませんが、
私、一応、かるたー(競技かるたプレイヤー)です。
(就職してからほとんどやってないので、「元」が付きますが。)
百人一首でマジの試合をする、アレです。
(詳しくは、『ちはやふる』というマンガをお読みください。かるたーのバイブルですw)
かるたを始めたのは高校生の時。
元々、百人一首が好きで、進学した高校にたまたま「かるた部」があったので入部し、
高校・大学と続けてきました。
試合も楽しいのですが、古典作品としての百人一首も大好きです。
高校時代、学校図書館で借りてハマり、後には自分でも買ってしまったのが、
矢崎藍『みもこがれつつ 物語百人一首』(筑摩書房)
百首すべての歌人とそのエピソードを網羅した書籍でして、
これを読み込んだおかげで、古典は強かったですw
(大学の二次試験で、読んだことがあるエピソードが出題されたりした。)
今でも百人一首に関する知識は全てこの本が種本です。
この本の影響で、高校時代の私は藤原定家が大好き(笑)
いつか、定家か公任(時代全然違いますけど)を中心に、歴史小説を書きたいと思って
資料を漁ったこともあります。
で、この『うた恋い。』シリーズです。
百人一首の撰者・藤原定家(2巻は紀貫之)を語り部に、
歌人たちが歌を詠むに至ったエピソード(主に恋物語)を綴るマンガシリーズ。
最初に出た『うた恋い。』は完全にオムニバスで、時代順に
「ちはやぶる」(在原業平と藤原高子)
「つくばねの」(陽成院とその后・綏子)
「きみがため・お」(藤原義孝と妻)
「めぐりあひて」(紫式部と幼馴染)
「いまはただ」(藤原道雅と当子内親王)
「たまのをよ」(藤原定家と式子内親王)
の歌を巡る恋物語(一部、恋ではないものも含む)が収録されてます。
勿論、物語上のウソも含まれているのですが、それにしても、
どのエピソードも非常に好みで、魅力的で。
特に、定家と式子内親王のエピソードが思いっきり好みだったのでw
購入した後、周りに勧めまくってしまいました。
で、2巻は発売後、なかなか買っていなかったのですが、
この辺りから、1話完結だけれども続き物……になっていきまして。
2巻は六歌仙の時代に焦点を当てたもの。(ゆえに、語り部は『古今和歌集』撰者の紀貫之)
「わがいほは」の喜撰法師、
「ふくからに」の文屋康秀、
「あまつかぜ」の良峯宗貞(=僧正遍昭)、
「はなのいろは」の小野小町、
…に、前作から登場の業平、六歌仙なのに百人一首に採ってもらえなかった大友黒主、
ついでに業平の兄・行平(「たちわかれ」)も加えて、
壮大(…と言うべきかな。元が狭い世界だし)なストーリーになっています。
ヒロインの小野小町(吉子)が感情移入しやすい現代女性に設定されてるので、
彼女の目線で宗貞にときめいてしまいましたが、
苦労人の文屋康秀もかなりいいキャラです(笑)
(実は、あんまり、業平が好きじゃない……性格悪い設定だけどさ)
3巻は清少納言。
「よをこめて」の歌を巡る、藤原行成との交流が中心で、
ほかに、父・清原元輔(「ちぎりきな」)や
同時代の貴公子・藤原実方(「かくとだに」)藤原公任(「たきのおとは」)
のエピソードも、うまく本筋に絡めてあります。
で、先月からテレビアニメも始まりまして、録画して見てるんですが。
うーん……第一回・第二回は、結構微妙でした(汗)
物語上、許される「ウソ」と、許されない「ウソ」があって、
アニメのほうは、その、許されないウソが多いというか、
動画になることによって際立ってしまっているような印象が強くて……
(※と、思ってから、最新刊『うた変。』を買ったら、
アニメオリジナルで滑ってると思ってた部分が結構『うた変。』由来だったことが判明。)
登場人物が現代語で会話したり、4コマ部分でケータイが出てきたりするのは
わりと平気だし(これはパロディ、と割り切れるから)
六歌仙の時代に十二単があったり、茶髪だったり前髪がぼさぼさだったりするビジュアルでの
ウソも、まあ許容なのですが(マンガだしね)
「感覚」の部分でウソがあるのが苦手かもしれない。
(身長とか、豊かさ・貧しさの基準とか。)
作者はわかってて「ウソ」を書いているけど、アニメ制作サイドはわかってるの?みたいな…
でも慣れたのか良くなったのか、アニメもだんだん好きになってきました。
第六話は遊びすぎですが、
「妹背さんいらっしゃい」とか、「スペック・定家蔓」とかのマニアックさがたまりません(笑)
登場人物では今のところ行成が大好きで……って、百人一首歌人じゃありませんが(爆)
あ、こっちのブログには書いたこと無かったかもしれませんが、
私、一応、かるたー(競技かるたプレイヤー)です。
(就職してからほとんどやってないので、「元」が付きますが。)
百人一首でマジの試合をする、アレです。
(詳しくは、『ちはやふる』というマンガをお読みください。かるたーのバイブルですw)
かるたを始めたのは高校生の時。
元々、百人一首が好きで、進学した高校にたまたま「かるた部」があったので入部し、
高校・大学と続けてきました。
試合も楽しいのですが、古典作品としての百人一首も大好きです。
高校時代、学校図書館で借りてハマり、後には自分でも買ってしまったのが、
矢崎藍『みもこがれつつ 物語百人一首』(筑摩書房)
百首すべての歌人とそのエピソードを網羅した書籍でして、
これを読み込んだおかげで、古典は強かったですw
(大学の二次試験で、読んだことがあるエピソードが出題されたりした。)
今でも百人一首に関する知識は全てこの本が種本です。
この本の影響で、高校時代の私は藤原定家が大好き(笑)
いつか、定家か公任(時代全然違いますけど)を中心に、歴史小説を書きたいと思って
資料を漁ったこともあります。
で、この『うた恋い。』シリーズです。
百人一首の撰者・藤原定家(2巻は紀貫之)を語り部に、
歌人たちが歌を詠むに至ったエピソード(主に恋物語)を綴るマンガシリーズ。
最初に出た『うた恋い。』は完全にオムニバスで、時代順に
「ちはやぶる」(在原業平と藤原高子)
「つくばねの」(陽成院とその后・綏子)
「きみがため・お」(藤原義孝と妻)
「めぐりあひて」(紫式部と幼馴染)
「いまはただ」(藤原道雅と当子内親王)
「たまのをよ」(藤原定家と式子内親王)
の歌を巡る恋物語(一部、恋ではないものも含む)が収録されてます。
勿論、物語上のウソも含まれているのですが、それにしても、
どのエピソードも非常に好みで、魅力的で。
特に、定家と式子内親王のエピソードが思いっきり好みだったのでw
購入した後、周りに勧めまくってしまいました。
で、2巻は発売後、なかなか買っていなかったのですが、
この辺りから、1話完結だけれども続き物……になっていきまして。
2巻は六歌仙の時代に焦点を当てたもの。(ゆえに、語り部は『古今和歌集』撰者の紀貫之)
「わがいほは」の喜撰法師、
「ふくからに」の文屋康秀、
「あまつかぜ」の良峯宗貞(=僧正遍昭)、
「はなのいろは」の小野小町、
…に、前作から登場の業平、六歌仙なのに百人一首に採ってもらえなかった大友黒主、
ついでに業平の兄・行平(「たちわかれ」)も加えて、
壮大(…と言うべきかな。元が狭い世界だし)なストーリーになっています。
ヒロインの小野小町(吉子)が感情移入しやすい現代女性に設定されてるので、
彼女の目線で宗貞にときめいてしまいましたが、
苦労人の文屋康秀もかなりいいキャラです(笑)
(実は、あんまり、業平が好きじゃない……性格悪い設定だけどさ)
3巻は清少納言。
「よをこめて」の歌を巡る、藤原行成との交流が中心で、
ほかに、父・清原元輔(「ちぎりきな」)や
同時代の貴公子・藤原実方(「かくとだに」)藤原公任(「たきのおとは」)
のエピソードも、うまく本筋に絡めてあります。
で、先月からテレビアニメも始まりまして、録画して見てるんですが。
うーん……第一回・第二回は、結構微妙でした(汗)
物語上、許される「ウソ」と、許されない「ウソ」があって、
アニメのほうは、その、許されないウソが多いというか、
動画になることによって際立ってしまっているような印象が強くて……
(※と、思ってから、最新刊『うた変。』を買ったら、
アニメオリジナルで滑ってると思ってた部分が結構『うた変。』由来だったことが判明。)
登場人物が現代語で会話したり、4コマ部分でケータイが出てきたりするのは
わりと平気だし(これはパロディ、と割り切れるから)
六歌仙の時代に十二単があったり、茶髪だったり前髪がぼさぼさだったりするビジュアルでの
ウソも、まあ許容なのですが(マンガだしね)
「感覚」の部分でウソがあるのが苦手かもしれない。
(身長とか、豊かさ・貧しさの基準とか。)
作者はわかってて「ウソ」を書いているけど、アニメ制作サイドはわかってるの?みたいな…
でも慣れたのか良くなったのか、アニメもだんだん好きになってきました。
第六話は遊びすぎですが、
「妹背さんいらっしゃい」とか、「スペック・定家蔓」とかのマニアックさがたまりません(笑)
登場人物では今のところ行成が大好きで……って、百人一首歌人じゃありませんが(爆)
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