真飛さんとのお別れに。
【愛のプレリュード】
サヨナラ公演にして、鈴木圭先生の大劇場デビュー作。
えー、事前に色々情報は仕入れていましたので、完全にフラットな目で見ることは
不可能だったと思います(笑)
しかし。それにしても。
ツッコミ所多すぎやろ。
…誰か推敲してやれよ。と切実に思いました(笑)
主人公の行動の矛盾については散々あちこちで書かれているのでもういいでしょう。
それでも、いつ倒れるかわからない体で「尊い命を一つでも守りたい」とボディーガードをしている、
というのをセリフで説明されたときには目が泳ぎましたが。
…だいたい、「尊い命」ってセリフで連呼されても説得力ないんだよなー。
ストーリーで描いてこそ、でしょうが。
舞台がアメリカなのに悪役がナチス、というのもひどかったなー。
一応、年代はだいたい合わせてあったけどもさ。
クライマックスで組長が「ナチスに刃向かう反逆者ども!」って叫んだ瞬間、
「ここアメリカ!!」と全力でつっこんでしまいました。
けど何よりすごいのは、タイトルに「愛」と入ってるくせに、
ガチで男ふたりのラブストーリーだったことですね。(遠い目)
腐女子の妄想とかそういうレベルでなく、はっきりと、相手役は壮くん@ジョセフ。
・クライマックスを挟んで真飛さん@フレディとジョセフがそれぞれ「あの絆を取り戻したい」と歌う。
・キーアイテムは、ジョセフが大切にもっていたフレディの懐中時計。
・お互いのピンチには、万難を排しても駆けつける。
・フレディをかばって撃たれるジョセフ、「お前の腕の中で死ねるなんて幸せだ…」
・スモークの中で、男役ふたりのデュエットダンス。
…脚本家さん、はっきり、そのつもりで書いてますよね??
蘭はなちゃん@キャシーを巡るライバルじゃなくて、キャシーとジョセフで、フレディを取り合う話でした。
いや、ガチで。
蘭はなちゃんはきちんと、フレディへの恋心を表現してくれていたし、
エピソードも丁寧に積み上げられて、なぜ彼女が彼に恋をしたのかもわかる。
なのになのに。
比重が明らかに、ジョゼフ>>>>キャシーだもんなあ。
ちなみにジョゼフ→キャシーは、絶対にありえないと思った。どう見てもアウトオブ眼中。
あ、華形くん@マウロも、明らかにジョセフLOVEだったわね。
「今の相棒は俺だ! あんただけ死なせられるか! 女房にはよろしく伝えてくれ!」
(ほぼ改変なし)だもんね。
…と、言いつつも。
がっつり泣いてきました。
オープニングからもう、スイッチ入っちゃってね。
中央に立つ真飛さんを登場人物が囲んで、主要キャラが一人ずつ絡む演出に。
でもって、後半の、あざといまでのサヨナラ仕様ね。
愛音さんとの別れの言葉と、蘭はなちゃんとのやりとり。
白いコートを着て一人旅立ち、ご丁寧に幕が降りた後まで、銀橋で挨拶。
泣きましたとも。ボロボロと。
真飛さんはやっぱり、このハートフルな感じが本当に好きだったなあ、としみじみ。
相手役に見せる愛情とか、関わる人へのあたたかさとか、そういうのが素敵でした。
今回もそういう役で良かったのかな?
(帰ってから母に「ひどい話だった!」と散々語った後、「まあ、よく泣いたけど」と言ったら、
大森南朋のマネで「贅沢言うな!」と言われたので(笑)>コーヒーのCM)
【Le Paradis!!―聖なる時間―】
絶対安心の藤井ショー。
オープニングでしみじみし、あまちゃきの扱いに感涙し、めお君に胸熱くなり、
豪華銀橋でときめき、
フィナーレの導入部で涙腺決壊しました。
「砂時計の砂は戻らない」てな歌詞に合わせて、下から少しずつ消えていくライト。
全部消えた瞬間、大階段が照らし出され、拍手と喝采(録音=帰らない昔)に包まれる…
うーん。
一昨年の「ア ビヤント!」よりはマシですが、あからさますぎるわ藤井先生。
フィナーレでもあちこち泣きまくり。
真飛さん好きだったよう。
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