京極夏彦の特別授業を書籍化した『文庫版 地獄の楽しみ方』を読みました。
京極夏彦の作品は3年前に読んだ『百器徒然袋 雨』以来ですね。
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「あなたの世界」は言葉ひとつで変わってしまいます。
SNS炎上、対人トラブル――あらゆる争いは言葉の行き違いから起きています。
言葉の罠にはまらないため、語彙を増やして使いこなすわざを身につけましょう。
小説家・京極夏彦が指南する、地獄のようなこの世を楽しく生きていくための「言葉」徹底講座。
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2019年(令和元年)に「学校では教えてくれない本物の知恵を伝える白熱授業」と題して京極夏彦が聴講生50名を対象に特別授業を行った内容をもとに、同年に刊行された作品です。
■第1部 言葉の罠にはまらないために
・言葉は人類最大の発明である
・「過去」と「未来」は言葉で作られた
・言葉はデジタル、だから不完全
・人は言葉の欠けを勝手に埋める
・SNSが炎上するわけ
・日本語のすぐれたところ
・すべての読書は誤読である
・あらゆる争いは言葉の行き違いから起きる
・「勝った」「負けた」も言葉の魔術
・人間は自分がなりたいものになる
・スポーツも勉強も勝ち負けではない
・世の中にいいことなんてないでも面白がろうと思えば面白い
■第2部 地獄を楽しむために
・「ら抜き言葉」は間違いか
・「正義」の対義語は「悪」?
・「神」という言葉があらわすものは
・「愛」という便利で危険な言葉
・語彙の数だけ世界がつくれる
・人生でいちばん大切なのは「整理整頓」
・本の数だけ人生がある
・嫌いなことをしないために頭を使おう
■京極さんとの言葉をめぐる一問一答
・カオスとは、言葉で切り取らなくてはならないものですか?―切り取るのは、認識するための手段にすぎません。
・「言霊」とはどういうものですか?―「呪う」ことも「祝う」こともできるものです。
・「言葉は不幸である」と思われますか?―言葉は不幸でもあり、幸福でもあります。
・理不尽な勝負を挑まれたら、どうすればいいですか? ―勝負を無効化しちゃいましょう。
・本の収納の仕方を教えてください。―本の収納だけは「愛」と執念
・なぜ嫌いな小説を書いているのですか。 ―生活のためですね。
「今の十代の皆さんは、私が十代だった頃に比べても、はるかに優秀です。
しかし、大人になった皆さんを待ち受けているのは地獄のような現実です。それはいつの時代も変わりありません。
地獄を楽しむためのヒントを、もう地獄に堕ちている先輩が、少しだけお教えします」(京極夏彦)
「あなたの世界」は、言葉ひとつで変わってしまいます……SNS炎上、対人トラブル――すべては「言葉」の行き違い、、、
語彙を増やして使いこなすわざを身につければ、楽しい人生を送ることができます……地獄のようなこの世を生き抜くための「言葉」徹底講座。
大人前夜のきみたちへ。学校では教えてくれない本物の知恵を伝える白熱授業……「17歳の特別教室」シリーズ第5弾。
京極夏彦の特別授業……若い方からミドル、そしてリタイア後の生き方を考えている方まで、なるほどと思う含蓄が詰まった一冊でしたね、、、
そんな中でも印象に残ったのは、
●言葉は非常に不完全なもので、伝えたい事柄を正確に言い表すことは不可能に近い
●受け取る方は常に過剰な意味合いを付加してしまう
●自分の気持ちでさえ言葉にはできない……言葉は通じないので、それを承知で使う
というメッセージことですね……仕事のことで議論する中で、なかなか相手と噛み合わないことがあるんですよねー このメッセージを理解しながら言葉を選ぶことで、少しは改善できたらいいな と思います。
言葉について、色々と考えさせられる……そんな一冊でした。
京極夏彦の作品は3年前に読んだ『百器徒然袋 雨』以来ですね。
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「あなたの世界」は言葉ひとつで変わってしまいます。
SNS炎上、対人トラブル――あらゆる争いは言葉の行き違いから起きています。
言葉の罠にはまらないため、語彙を増やして使いこなすわざを身につけましょう。
小説家・京極夏彦が指南する、地獄のようなこの世を楽しく生きていくための「言葉」徹底講座。
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2019年(令和元年)に「学校では教えてくれない本物の知恵を伝える白熱授業」と題して京極夏彦が聴講生50名を対象に特別授業を行った内容をもとに、同年に刊行された作品です。
■第1部 言葉の罠にはまらないために
・言葉は人類最大の発明である
・「過去」と「未来」は言葉で作られた
・言葉はデジタル、だから不完全
・人は言葉の欠けを勝手に埋める
・SNSが炎上するわけ
・日本語のすぐれたところ
・すべての読書は誤読である
・あらゆる争いは言葉の行き違いから起きる
・「勝った」「負けた」も言葉の魔術
・人間は自分がなりたいものになる
・スポーツも勉強も勝ち負けではない
・世の中にいいことなんてないでも面白がろうと思えば面白い
■第2部 地獄を楽しむために
・「ら抜き言葉」は間違いか
・「正義」の対義語は「悪」?
・「神」という言葉があらわすものは
・「愛」という便利で危険な言葉
・語彙の数だけ世界がつくれる
・人生でいちばん大切なのは「整理整頓」
・本の数だけ人生がある
・嫌いなことをしないために頭を使おう
■京極さんとの言葉をめぐる一問一答
・カオスとは、言葉で切り取らなくてはならないものですか?―切り取るのは、認識するための手段にすぎません。
・「言霊」とはどういうものですか?―「呪う」ことも「祝う」こともできるものです。
・「言葉は不幸である」と思われますか?―言葉は不幸でもあり、幸福でもあります。
・理不尽な勝負を挑まれたら、どうすればいいですか? ―勝負を無効化しちゃいましょう。
・本の収納の仕方を教えてください。―本の収納だけは「愛」と執念
・なぜ嫌いな小説を書いているのですか。 ―生活のためですね。
「今の十代の皆さんは、私が十代だった頃に比べても、はるかに優秀です。
しかし、大人になった皆さんを待ち受けているのは地獄のような現実です。それはいつの時代も変わりありません。
地獄を楽しむためのヒントを、もう地獄に堕ちている先輩が、少しだけお教えします」(京極夏彦)
「あなたの世界」は、言葉ひとつで変わってしまいます……SNS炎上、対人トラブル――すべては「言葉」の行き違い、、、
語彙を増やして使いこなすわざを身につければ、楽しい人生を送ることができます……地獄のようなこの世を生き抜くための「言葉」徹底講座。
大人前夜のきみたちへ。学校では教えてくれない本物の知恵を伝える白熱授業……「17歳の特別教室」シリーズ第5弾。
京極夏彦の特別授業……若い方からミドル、そしてリタイア後の生き方を考えている方まで、なるほどと思う含蓄が詰まった一冊でしたね、、、
そんな中でも印象に残ったのは、
●言葉は非常に不完全なもので、伝えたい事柄を正確に言い表すことは不可能に近い
●受け取る方は常に過剰な意味合いを付加してしまう
●自分の気持ちでさえ言葉にはできない……言葉は通じないので、それを承知で使う
というメッセージことですね……仕事のことで議論する中で、なかなか相手と噛み合わないことがあるんですよねー このメッセージを理解しながら言葉を選ぶことで、少しは改善できたらいいな と思います。
言葉について、色々と考えさせられる……そんな一冊でした。