高木 和生 「食から見た日本史(上)」 芽ばえ社
1986年9月20日第1版。著者の専門は栄養学。
題名から「食」を期待して読んだのですが、内容は「歴史」でした。それもクビをかしげるような歴史。専門は栄養学なんですから歴史や言語なんかに手をださず素直に「食」だけに専念すりゃ良いものを。調子乗りすぎでしょう。著者は出版して今は後悔しているんじゃないでしょうか? 編集者にそそのかされたという見方も出来ますが・・・。
まず本の下地を成しているのは江上波夫の「騎馬民族征服王朝説」。
征服者はヤマタイ国を造り、ヤマタイ人は奈良で栄えた後、平安京を造る。
ヤマタイ王=天皇。
貴族もヤマタイ人。
言語についても著者は語るのですが奈良時代までは朝鮮語だそうです。
平安時代になって賤民が出てくるのですがこれは縄文人の末裔とあります。
このあたり網野善彦を参照しています。
中世の武士もヤマタイ人となっています。
食についてはもちろん騎馬民族ですから肉と乳製品です。
米も雑穀も関係ありません。
・・・・
「下」は読んでいません。
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