1962年(昭和37年)1月1日公開の邦画。監督脚本は黒澤明。出演は三船敏郎、仲代達也、加山雄三、小林桂樹、志村喬、他。
ラストの三船敏郎と仲代達也が対峙し一瞬で勝負が決まる決闘シーンは有名。
物語は深夜の神社、社殿の中で若侍たちが密談をしている場面から始まる。次席家老と国許用人の汚職を告発する密談。城代家老に告発するも厳しくいなされたが大目付は真剣に意見を聞き入れ、同志一堂と会いたいと言ってくれたと加山雄三が皆に報告する。喜ぶ一同。そこへ社殿の奥に彼らがくる前からここを一晩の宿にするためにいた三船敏郎(椿三十郎)が現れる。話を聞いていた三船敏郎はおまえらは騙されている、城代家老こそが御方で大目付は敵だと言うのだ。素直には理解できない若侍たちであったが、その時にはもう社殿は大目付の腹心である仲代達也(室戸半兵衛)らに取り囲まれていた。三船敏郎(椿三十郎)は真実を見抜いていたのだ、、、。という始まり方をする。この冒頭の場面で観客は映画の設定をすべて理解するという作りになっている。素晴らしい。
選んだ食事の場面は「握り飯」。
次席家老方に城代家老は拉致されて行方不明状態。
握り飯を持った三船敏郎が画面の下からぬっと起き上がる。
三船敏郎は握り飯を食いながら城代家老が行方不明だと城中にいち早く状況をふれ回り、次席家老方を後手に回そうと若者たちに意見している。しかし触れ太鼓がこの時に聞こえてくる。城代家老を告発した高札が立ち後手に回ったのは自分たちだと知る。
無事に城代家老を救い悪事を働いていた連中は処罰され椿三十郎は家臣として迎えられることになる。紋付袴が用意され椿三十郎の歓迎の宴が設けられるが椿三十郎は行方をくらます。
この後に有名な仲代達也との決闘のシーンが続く。