2021年12月10日第1刷
著者は1958年東京生まれ。早稲田大学文学部卒。会社員、派遣社員として働きながら松竹シナリオ研究所で学び、2時間ドラマのプロットを多数作成。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂で働きながら小説の執筆に取り組む。2007年、非剣始末でデビュー。2013年、月下上海で第20回松本清張賞受賞。
面白い設定の小説。新小岩の居酒屋「米屋」に偶然訪れた客は皆それぞれ悩みや迷いごとや付け入られる隙があるのだけど、なぜかこの店の女将さんの言葉で窮地を救われる。そのお礼に再度訪れようとするのだがその店は二度と見つからない。その店はもうずっと昔に廃業していたというお話。
(2022年2月 野田文庫)