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1996年6月27日初版
1996年9月4日 第5版
著者は出版プロデューサ&ライター。1938年フィリピン・マニラ生まれ。出版社勤務、国会議員秘書を経て1978年からフリーランスの出版プロデューサーになる。
この本はエグゼクティブ誌の連載企画が元になっている。企画がスタートしたのは1990年・8月号。著者はそのリポーター役だった。企画名は「本棚探検隊が行く」。雑誌連載中から読者の要望が多くて本として出版した・・・ということなのだが、本になってしまうとあまり面白くないように思う。以前にも同じようなことをどこかで書いたが、そんなこと、そんなものもあるだろう・・・。連載時は一回一人だろうから凡な記事の中にあれば読めるのかもしれないし、次号への漠とした期待もあるだろうが、まとめてドンとなると・・・。実際、著名人だから他人が見て面白い本棚かといえば、そんなことは無いわけで、私はああつまらないという感想がほとんどだった、というか全部おもろない本棚だった(笑)。だって、みんな何の工夫もないんだもの・・・。
ということで本棚ではなくて本棚の持ち主が語った話から安部譲二さんのところ・・・
P90
服役の経験があるかどうかは・・・感じが書けるかどうかでもわかる。塀の中で過ごした経験がなければ、憂鬱と薔薇なんて漢字がヤクザに書けるはずがありません
(これは一般的に途方もなく何もすることのない時間が刑務所にはある・・・ということを言ってるわけです。寄付された本を読むこともできるそうですが、寄付ですから好きな本を読めるわけでもなく数も限られていて、くり返しくり返し読んで、最後には漢字の暗記までしてしまう。)
P92
坊ちゃん、猫
山本夏彦曰く、坊ちゃんと猫(吾輩は猫である)を読んだだけでも、君はとても根気のある少年です。他はつまらん作品です。
(これは夏目漱石に関しての評。安部譲二が山本夏彦に会ったときに言われたそうだ。)
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