消えたマンガ家 (2) (800本 (12))大泉 実成太田出版このアイテムの詳細を見る |
1997年6月10日印刷 1997年6月17日第1刷発行 太田出版
著者は1961年11月16日生まれ。東京出身のノンフィクションライター。中央大学文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科修了。1989年「説得-エホバの証人と輸血拒否事件」で講談社ノンフィクション賞を受賞。
著者とエホバの証人との関係だが、この本のp55に簡潔に書いてある。著者は祖母の影響で毎週エホバの証人の集会に通い、エホバの聖書研究をやっていたそうで、1975年にハルマゲドンが起こると信じていたそうだ。
エホバの証人はこの頃、1975年にハルマゲドンが到来すると教えていた。ところが1975年は何事もなく平和に過ぎてしまう。著者の内部はグチャグチャになったそうだ。通っていた会衆(エホバのグループ)では長老どおしの対立がおこり、内部分裂してしまう。著者は教団をここで去ったそうだ。
p94では雑誌の企画でオウム真理教の体験修行中であると書いてある。著者は新宗教研究家でもあるのだ。この本の後半はどっぷりそういう話になる。山本も美内も黒田も、皆そちらの世界へ行ってしまい消えたのだ。
消えたマンガ家2に登場するマンガ家は「とりいかずよし」「ふくしま政美」「山田鈴美香」「美内すずえ」「黒田みなみ」。皆一度は頂点を極めた面々・・・となっているが、私は「とりい」「ふくしま」しか知らない。あ、山本は「エースをねらえ」だな。
山田、美内、黒田はそっちの世界の人は良く知っている人なんだろう。そっちが悪ければあっちだ(笑)
とりいについては単行本化にともなう書き下ろし。それ以外は「クイックジャパン」に連載されたもの。
著者は綾波レイ研究家だという。どういうことをするのかというと「どうしてこのような奇跡的なキャラクターが誕生しえたのかを、毎日綾波レイを見つめながら考える」のだそうだ。