東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

行ったけど書いてなかった展覧会(22年9~12月)

2010年12月27日 | 展覧会(その他)

その1
東大寺大仏 天平の至宝
2010年10月8日~12月12日
東京国立博物館

 


寺の展覧会は基本、仏像期待。
本展は、仏像はそれほどでもなかったですが、期間限定の正倉院宝物が面白かった。

 


1 天平宝物筆、縹縷(開眼縷)
大仏の開眼式で使用した「天平宝物筆」。65cm。大きい。
その筆につないだ「開眼縷」。全長200mの紐。奇麗な青色。
その紐を聖武天皇・光明皇后が握ることにより同じように眼を描いたこととするもの。

 


2 桂心、桂心袋、人参、人参袋、
光明皇后が献納した薬物効果のある物2点。
必要時には少しづつ頂戴していたので、献納から100年後には10分の1程度に減ってしまったとの由。

 


8世紀のものが大切に保管されていることに、改めて感嘆。

 

 

 

その2
歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦谷重三郎
2010年11月3日~12月19日
サントリー美術館

 


「蔦谷」の名前くらいは何とか認識していましたが、どういう人かはよく知りませんでした。
歌麿と写楽の版画を見ることを主目的に訪問。
歌麿の「青楼十二時」や難波やおきた・高島おひさ等の美人大首絵、写楽の歌舞伎役者の大首絵などを鑑賞。

 


本展鑑賞後、近藤史一著「歌麿 抵抗の美人画」(朝日新書)や大久保純一著「浮世絵」(岩波新書)を再読。
前回よりも一層興味深く読むことができました。

 


私が入場時、同じタイミングで和服を着た男女10人以上のグループが入場。
美術館訪問は何かのついでだろう、そもそもの用事はなんだろうとちょっと気にかかりました。
あとで、和服入場者には入場料割引サービスがあったことを知りました。本展鑑賞がメインだったのですね。

 

 

 

その3
幕末・明治の超絶技巧 世界を驚嘆させた金属工芸
2010年10月16日~12月12日
泉屋博古館分館

 

初めて聞く作家の名前ばかりでしたが、まさしく「超絶技巧」の金属工芸品。
素晴らしい。目を見張るものばかり。小さいものなら一つ欲しい。
けど、昆虫だ、蛙だ、鳥だ、枯れた植物だと、キワモノ系が太宗。
西洋への輸出を意識してこの路線を走ったのでしょう。
が、西洋でのジャポニズムのブームが過ぎるときが来ます。
お値段も高価(非常に高価だったのでしょうね)であることも災いしたのでしょうか、幕藩体制崩壊時には何とか路線変更できた本業界も今回はうまくいかず、技術も廃れてしまった、ということでしょうか。

 


本展は京都の清水三年坂美術館コレクションが中心。
こんど機会があれば行ってみようかなあ。

 



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