東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

大阪・藤田美術館 オークションと長期休館

2017年03月23日 | 展覧会情報


http://www.art-annual.jp

3/16付の記事概要
(https://bijutsutecho.com/news/2837/ で情報補記)

 

「総額約301億円!藤田美術館所蔵の中国美術品、記録的な落札結果を達成」


・クリスティーズは3月15日、藤田美術館(大阪市都島区)が所蔵する中国美術の名品31点をニューヨークでのオークションに出品。落札総額2億6,280万ドル(約301億円)を記録。


・出品されたのは殷周時代の祭礼用の青銅器や、大理石の釈迦三尊像、古書画など。


・トップロットは清の乾隆帝が所有した陳容(宋時代の龍図の名手)作の書画《六龍図》で、落札価格は4,896万ドル(約56億円)(当初の予想落札価格は120万〜180万ドル)。

   同作を含む古書画6点(乾隆帝が所有したものとして清代宮廷の書画編纂目録である「石渠宝笈(せっきょほうきゅう)」にも記録されている)の総額は、1億2,390万ドル(約142億円)。

   また、青銅器のオークションレコードを記録した《青銅儀首饕餮文方尊》(商後期 紀元前13~11世紀)の落札価格は3,720万ドル(約42.6億円)(予想落札価格600万〜800万ドル)。


・1,000万ドル超えが8点(古書画4点、青銅器4点)。100万ドル超えが5点(釈迦三尊像を含む)。


・上記の数字はすべて買い手手数料を含む。


・今回の収益は藤田美術館の施設建て替えなどの費用に充てられる予定。1954年の開館時から使用してきた展示棟や事務所棟などの老朽化対策が長年の課題だったが、6月12日より長期休館に入り、2020年の開館を目指してリニューアル計画を進める。

 


藤田美術館HPを見る。


2017年3月16日付

長期休館のお知らせ

   この度、藤田美術館は、施設の全面的な建替えに取り組むことにいたしました。
   昭和29年の開館時から使用してきた展示棟や事務所棟などの老朽化対策が長年の課題でしたが、この機会に、より文化・芸術の振興に貢献する新しい美術館として生まれ変わります。
   これに伴い、2017年6月12日より休館し、2020年の開館を目指して、現在リニューアル計画を検討しております。
   計画の詳細は、確定しましたらwebサイト等にてお知らせいたします。

 


   現在、長期休館前の最後の展覧会を開催中。


ザ・コレクション
2017年3月4日~6月11日
藤田美術館


 本展覧会では、藤田美術館が所蔵する作品のなかから、特に名品として知られているものを選りすぐり、所蔵する9件の国宝や多数の重要文化財を含む作品を展示します。
 先人達が残し、私たちが未来へとつなぐ名品の数々をご覧ください。


主な展示(詳細)
【国宝】
曜変天目茶碗、紫式部日記絵詞、玄奘三蔵絵、大般若経、柴門新月図、両部大経感得図、花蝶蒔絵挾軾、仏功徳蒔絵経箱、深窓秘抄
【重文】
古瀬戸肩衝茶入 銘 在中庵、木造地蔵菩薩立像 快慶作、伎楽面、古今和歌集巻第十八断簡(高野切)、華厳五十五所絵など

 

   本展の図録の題名は 「藤田美術館の至宝 国宝曜変天目茶碗と日本の美」。2015年の東京・サントリー美術館および福岡市美術館での展覧会の題名と同じである。
   展示構成・出品作は、2015年の展覧会に準じているのだろうか。

 

   行ったことのない藤田美術館、新オープンしたら訪問を考えたいが、今のうちに現行施設も経験しておいたほうが、楽しみがより増えるのかも。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。