あしたのジョー、の時代展
2014年7月20日~9月21日
練馬区立美術館
【漫画連載】
1968年1月1日号(発売日は1967年12月15日)から1973年5月13日号にかけて『週刊少年マガジン』に連載。
【アニメ】
1)1970年4月1日~1971年9月29日(全79話)
2)1980年10月13日~1981年8月31日(全47話)
【劇場版アニメ】
1)1980年3月8日公開
2)1981年7月18日公開
いつ頃、どの作品に親しんだのだろうか。
そのストーリーは概ね知っている。コミックを読んだこともある。
ただ、リアルタイムではないし、熱心なファンでもない。
本展は、まず、ちばてつやによる100点以上の原画が並ぶ。
第1回の冒頭シーンから、ジョーが真っ白に燃え尽きる最終シーンまで、ダイジェストで追うことができる。
漫画ストーリー年表の掲示も、ありがたい。
「あしたのジョー」の作品の魅力を再認識する。
1階展示室
漫画の原画、ジョーが表紙の『週刊少年マガジン』実物、少しだがアニメ関係資料などが並ぶ。
≪泪橋の丹下拳闘クラブ≫のジオラマは、当時はまっていた人にとっては、興奮ものの展示だろうなあ。その気持ちはよく理解できる。
2階展示室
漫画の原画も続くが、基本は「あしたのジョー」周辺資料と、同時代の文化・芸術の紹介。
「あしたのジョー」子供向けグッズの数々は微笑ましい。
これが本展の特徴なのだろうが、1970年前後の、少なくともここに展示されている類いの文化・芸術は、美術系展覧会で目にする機会が結構あるが、黒い熱気というか、グロテスクというか、なんというか、それが苦手で、向き合う気にならない。
最後のコーナー、本展に向けて制作されたのだろう “ジョー絵” もなんだかなあ。
訪問当日は、パフォーマンス「力石徹への弔辞(1970年3月力石徹告別式での弔辞朗読再演)」に遭遇する(こういうのが苦手)。
原画を通じて、「あしたのジョー」の魅力を再認識したことが最大の収穫。