今秋開催予定の東博の特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」。
5/20に、展覧会公式サイトが公開され、また、報道発表会が開催されたようである。
東京国立博物館創立150年記念 特別展
国宝 東京国立博物館のすべて
2022年10月18日〜12月11日
東京国立博物館
本展の構成は、次のとおり。
第1部 東京国立博物館の国宝
第2部 東京国立博物館の150年
1章 博物館の誕生 1872-1885
2章 皇室と博物館 1886-1946
3章 新たな博物館へ 1947-2022
まずは、第1部、東博の国宝全89件の展示予定期間。
通期 37
前期 22
後期 24
前期前半 2
前期後半・後期前半 1
前期後半 1
後期前半 0
後期後半 2
前期と後期1度ずつ行けば、概ね見ることができる。
人気の刀剣全19件は、「国宝刀剣の間」と名付けた部屋にて通期展示するという。
展示期間が変則的となるのは、絵画(日本)の6点。
前期前半のみ 2点
《平治物語絵巻 六波羅行幸巻》
《松林図屏風》長谷川等伯筆
前期後半+後期前半 1点
《檜図屏風》狩野永徳筆
前期後半のみ 1点
《一遍聖絵 巻第七》方眼円伊筆
後期前半のみ 0点
該当なし
後期後半のみ 2点
《普賢菩薩像》
《観楓図屏風》狩野秀頼筆
となると、前期・後期はそれぞれ、前半・後半のどちらに行くか、悩むところ。
私的には、前期は前半とする。
前期前半展示予定の《平治物語絵巻 六波羅行幸巻》。これまではスペースの都合で限られた場面しか展示できなかった本絵巻を、本展では、全長9メートル50センチの全場面を展示するとのこと。
後期は、その時になってから、混雑度合いを見て考える。
前期前半+後期前半の訪問だと、見逃しは《一遍聖絵 巻第七》《普賢菩薩像》と《観楓図屏風》の3点。
前期前半+後期後半の訪問だと、見逃しは《一遍聖絵 巻第七》と《檜図屏風》の2点。
第2部「東京国立博物館の150年」は、東博150年の歩みを3期に分け、それぞれの時代に収蔵された作品や関連資料を展示するとのことであり、こちらも面白そう。
彫刻も、第2部で厚めに出るのかも。
ところで、本展の展示品は、はじめて生きたまま日本にやってきたキリンの剥製標本1点(国立科学博物館所蔵)以外は、東博の所蔵品であるらしい。
本展は写真撮影可能とするのだろうか?
ちなみに、1952年12月開館の東京国立近代美術館は、今年2022年に70周年を迎える(東博の半分弱)。
その記念展が、次のとおり開催されるようだ。
東京国立近代美術館70周年記念展
重要文化財の秘密
2023年3月17日〜5月14日
東京国立近代美術館
国宝を所蔵していない東京国立近代美術館は「重要文化財」に着目する。
東博の通年企画に似た「未来の国宝」的な展示もあるのだろうか。
【参照】
東博プレスリリース
報道発表会
見ごたえ十分の展覧会ですね。
この先、到来しない機会ですから、
すべて見られなくとも、展示を体感したいものです。
国立博物館“所蔵”の彫刻分野の
国宝は知りうる限り、奈良国立博物館の
『薬師如来坐像』のみと思います。
派手さはないかも知れないですが、
見れば見るほど味わい深い仏様です。
ただし、寺社所有であるものの、
寄託等で常設展示されてはいますので、
国立博物館の展示に国宝仏が、
存在しない訳ではないと思います。
今後、博物館所蔵の仏像、仏具、仏画の国宝指定される事例があると思われます。
現に仏画は、結構な点数があります。
失礼いたします。
コメントありがとうございます。
美術館・博物館が所蔵する国宝の仏像は、奈良国立博物館の《薬師如来坐像》と大倉集古館の《普賢菩薩騎象像》くらいしか見つけられていないですが、寄託などで展示されることはありますね。《薬師如来坐像》は、次に奈良博に行く機会にはきちんと見たいと思います。
東博の展覧会は、確かに、この先到来しない機会ですね。
東博が誇る重要文化財なども多数揃うようで、楽しみです。