東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

ヘンリー・ダーガーの部屋(エプソンイメージングギャラリー)

2015年03月07日 | 展覧会(その他)

北島敬三写真展 ヘンリー・ダーガーの部屋
2015年2月20日~3月12日
エプソンイメージングギャラリー エプサイト(西新宿)


 ヘンリー・ダーガーは、『非現実の王国で』(正式名:非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコ・アンジェリニアン戦争の嵐の物語)の、長編物語+少女を描いた挿絵、で知られる「アウトサイダー・アーティスト」。
 アメリカ・シカゴに1892年に生まれ、1973年に没す。

 2011年開催の「ヘンリー・ダーガー展」(ラフォーレ・ミュージアム原宿)を見たことがある。


 今回は「病院の掃除夫をしながら暮らした彼が、人知れず制作に取り組んだシカゴの部屋」の写真展。


 部屋は、彼の死後も、アパートの大家(アーティストでもあるネイサン・ラーナー)によりそのままの状態で保管されていたが、27年後の2000年の命日に取り壊される。その話を聞いた北島氏が取り壊しの半年前に撮影したもの。

 会場には、10点の写真が展示される。

 部屋に飾られたキリスト、聖母子像や絵画、テーブル上のクレヨンや水彩絵具などの画材、少女の図像、タイプライター、自ら装丁したという作品本・・・

 類稀なる「アーティスト」の秘密のアトリエ、私の想像も及ばない世界、にいた品々に、ひたすら見入る。

 最後に展示される、主の居ない椅子も印象的。

 会場では、2007年に出版された写真集も販売されている。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。