ミネアポリス美術館 日本絵画の名品
2021年4月14日〜6月27日
(臨時休館:4月25日〜5月31日)
サントリー美術館
(続き)
アメリカ中西部ミネソタ州のミネアポリス美術館所蔵の日本絵画コレクション92点を紹介する展覧会。
本展は全点撮影可。
そこで印象に残る作品3選、画像とともに。
2)
擬人化・デザイン化された鶴たちがかわいい。
曽我蕭白
《群鶴図屏風》
六曲一双、江戸時代18世紀
3)
本展の話題?の異色作品。
左幅の着物の女性の裾が風になびあて足元がチラリと見える。右幅の丁稚の少年が手で目を見開く。
三畠上龍
《舞妓覗き見図》
対幅、江戸時代19世紀
【本展の構成】
第1章 水墨画
第2章 狩野派の時代
第3章 やまと駅-景物画と物語絵-
第4章 琳派
第5章 浮世絵
第6章 日本の文人画〈南画〉
第7章 画壇の革新者たち
第8章 幕末から近代へ
全92点の出品。うち東京会場は計83点で浮世絵23点のみ前後期展示替え。
東京のあとは、福島、滋賀、山口に巡回予定。
会期最後の土曜日午後の訪問。
本展も大型連休中に観るつもりでいたが叶わず、先週訪問の「国宝鳥獣戯画のすべて」展に続き、2週連続で会期末の駆け込み訪問。
混んでいることを覚悟。現に到着時には入場整理券を配布していた。
その整理券にはQRコードがあって、スマホがあれば自分の組番号の前にあと何組待っているかをリアルで確認でき、入場可能になればその旨表示され、アドレス登録をすればメール連絡もしてくれる、便利な仕組み。かつ、入場可能になってから30分以内に入場すればよいという運用。入場待ちに伴うストレスや密をかなり軽減できそうである。
私の場合は20分ほどで入場。会場内も、滞在人数をかなり抑制している印象で、会期末の週末午後としては快適な鑑賞環境であった。
今回本展が事前日時指定予約制を導入しなかったのは、このような仕組みを用意したからだったのだなあ。大量動員を前提としていない展覧会だから、商業施設に所在する美術館だから、有効に機能するのかもしれない。