国立西洋美術館が所蔵するクロード・モネの絵画作品は、油彩16点(うち寄託2点)、パステル1点の計17点。
なんと、2021年にパステル1点を購入していた!
2022年8月、国立西洋美術館のクロード・モネの絵画作品は、企画展に11点、常設展に4点が展示されている。
(展示されていない作品が2点。)
新収蔵のパステル1点は、企画展に登場している。
【企画展】
国立西洋美術館リニューアルオープン記念
自然と人のダイアローグ
フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで
2022年6月4日~9月11日
モネ
《雲の習作》パステル
制作年不詳、21.0×31.0cm
2021年3月に購入した新収蔵作品。
1920年代にパリの三菱商事の支店長を務めた久我貞三郎に画家から贈られ、その後同家に受け継がれてきた作品であるらしい。
購入価格は、20百万円とのこと。
モネ
《波立つプールヴィルの海》
1897年、73.5×101cm
松方コレクション。
おそらくモネのアトリエから直接購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
モネ
《雪のアルジャントゥィユ》
1875年、55.5×65cm
松方コレクション。
パリの画廊から購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
モネ
《セーヌ河の朝》
1898年、73×91.5cm
日本・個人蔵を経て、1965年に館が購入。
モネ
《ルーアン大聖堂のファザード(朝霧)》
1894年、101×66cm
フォルクヴァング美術館
1970年からフォルクヴァング美術館が所蔵。
モネ
《ウォータールー橋、ロンドン》
1902年、65.7×100.5cm
松方コレクション。
おそらくモネのアトリエから直接購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
モネ
《チャーリング・クロス橋、ロンドン》
1902年頃、65.3×100cm
松方コレクション。
モネのアトリエから直接購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
モネ
《舟遊び》
1887年、145.5×133.5cm
松方コレクション。
モネのアトリエから直接購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
モネ
《陽を浴びるポプラ並木》
1891年、93×73.5cm
松方コレクション。
パリの画廊から購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
モネ
《黄色いアイリス》
1914-17年頃、200×101cm
モネの次男が相続し、その後売却。
海外にて所蔵者が何度か変わったのちに、1986年に館が購入。
モネ
《睡蓮、柳の反映》
1916年、199.3×424.4cm(上部欠損)
旧松方コレクション。
モネのアトリエから直接購入。
寄贈返還の際に破損作品として返還作品リストから漏れ、そのまま忘れ去られる。
2016年にルーヴル美術館の収蔵庫にて再発見。2017年12月、松方家からの寄贈という形で、館の所蔵となる。
モネ
《睡蓮》
1916年、200.5×201cm
松方コレクション。
モネのアトリエから直接購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
【常設展】
モネ
《並木道(サン=シメオン農場の道)》
1864年、81.6 x 46.4cm
松方コレクション。
パリの画廊から購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
モネ
《しゃくやくの花園》
1887年、65.3×100cm
松方コレクション。
おそらくモネのアトリエから直接購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
モネ
《ヴェトゥイユ》
1902年、90×93cm、
松方コレクション。
おそらくモネのアトリエから直接購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
モネ
《柳》
1897-98年頃、71×89.5cm
寄託作品(撮影不可)
1922年頃から日本・個人蔵。
当個人は松方から購入した、という話があるため、「伝」旧松方コレクション。
1960年から館に寄託。
【展示されていない作品】
モネ
《ラ・ロシュ=ギュイヨンの道》
1880年、60.5×73cm
松方コレクション。
パリの画廊から購入。
1959年、フランス政府から寄贈返還。
モネ
《エプト河の釣人たち》
1887年、
寄託作品
【近代都市生活と女性】の章よりクロード・モネの《エプト河の釣人たち》(寄託品)。
— 国立西洋美術館ミューズ展@秋田近美 (@museten_akita) September 14, 2017
1883年、モネは後に妻となるアリス・オシュデとその子供たちを連れてノルマンディー地方のジヴェルニーに移り住みました。描かれたのは、アリスの娘シュザンヌ。当時流行していた釣りに興じている場面です。 pic.twitter.com/VGHHrxdtYG
1920年にパリの画廊で日本人が購入し、日本へ。
1967年から館に寄託。
企画展に出品のフォルクヴァング美術館が所蔵するモネ作品1点も、掲載した。