東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

大浮世絵展(江戸東京博物館)

2014年01月03日 | 展覧会(日本美術)

大浮世絵展
2014年1月2日~3月2日
江戸東京博物館


目的は、国宝≪風俗図屏風(彦根屏風)≫。
1/2から1/14の期間限定展示なので、絶対にその期間に行くぞ!
と、2014年の初展覧会として、会期初日に訪問した。


東京・名古屋・山口の3会場を巡回し、総計439点が出品される本展。
東京会場では、そのうち341点が展示。
各作品の展示期間も週単位で細かく設定されていて、私の訪問日は145点。


国内のほか、海外の5美術館からも出品される。
・大英博物館
・ギメ東洋美術館
・ベルリン国立アジア美術館
・シカゴ美術館
・ホノルル美術館
ただし、東京会場にギメ東洋美術館は出ない。名古屋・山口会場に登場する。


構成は、次のとおり。

1章 浮世絵前夜
2章 浮世絵のあけぼの
 菱川師宣、奥村政信など
3章 錦絵の誕生
 鈴木春信、勝川春章、磯田湖龍斎など
4章 浮世絵の黄金期
 鳥居清長、歌麿、写楽など 
5章 浮世絵のさらなる展開
 渓斎英泉、北斎、広重、国芳など
6章 新たなるステージへ
 月岡芳年、小林清親、川瀬巴水など


 ダイジェストで浮世絵史を振り返る。
 一人ごとの出品点数はどうしても少なくなる。
 総計439点あるいは341点を一度に見れば、だいぶ印象は異なるのだろうが、間違いなくオーバーフローする。一度の量としては145点は適当。
 ただ、大規模な個人回顧展を経験していたり、保存状態や摺りのよさを売りにする海外美術館からの里帰り展を経験していたりすると、NHK朝ドラを3時間の総集編で見るような物足りなさ感は否めないかもしれない。
 15分×6日×26週=39時間はともかく、せめて20分×26週=8.5時間のダイジェスト版を望みたいところ。
 主催者の挨拶文には、カタログで全体を味わっていただきたい、のようなコメントがある。


国宝≪風俗図屏風(彦根屏風)≫を見ればOKの私にとっては、
閉館近い時間に独占鑑賞できたこと、
さらに、祗園井特1点(≪太夫道中図屏風≫)を見ることができたので、
満足。

また、正月に浮世絵というのは、なんだか正月っぽい過ごし方のような気もして、その点も満足度に加算。


16時前の到着で、待ち時間こそゼロだったが、結構な混雑であった。
会期が進むと、さらに混雑度が増すだろう。



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