世界記憶遺産の炭鉱絵師 山本作兵衛展
2013年3月16日~5月6日
東京タワー1階特設会場
山本作兵衛(1892-1984年)。
彼が残した、田川市が所蔵する絵画585点と関連資料42点、および山本家が所有し福岡県立大学が保管する絵画4点と関連資料66点、計697点が、2011年5月に、国内初のユネスコ世界記憶遺産登録を受けた。
本展は、世界記憶遺産登録を受けた697点からの展示はない。
登録後に個人宅から発見された作品など、遺産登録外の約60点の作品が展示されている。
そのほか、登録作品から10点の模写や、昭和45-46年に美学生たちにより模写された大壁画9点中4点などが出品されていた。
タワーに登ろうとする人たちの喧騒が外から聞こえるなか、閑散とした展示室(遅い時間帯だったためか、他に観客は5人ほどしか見かけなかった)で、作品を眺め、記載された文章を読み、それほど遠い昔の話ではない、炭鉱夫の労働/生活に思いを馳せた。