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「【再々訪】画家が見たこども展」と三菱一号館美術館の館長の交代

2020年08月03日 | 展覧会(西洋美術)
画家が見たこども展
開幕時:2020年2月15日〜6月7日
変更後:2020年2月15日〜6月21日
再変更:2020年2月15日〜9月22日
           (臨時休館:2/28〜6/8)
三菱一号館美術館
 
 
   3度目の「画家が見たこども展」鑑賞。
 
   1度目は、開幕すぐの鑑賞。
   2度目は、2/26(水)に開催されたブロガー特別内覧会での撮影&鑑賞。
   その日、国立博物館が翌日2/27からの臨時休館を発表。その後、他美術館・博物館も続く。
 
   三菱一号館美術館も、ブロガー特別内覧会の翌日2/27に、2/28から3/16までの臨時休館を発表。その後、臨時休館は延長、4/6予定の開館10周年記念イベントは中止、と残念な状況が続く。
 
   緊急事態宣言解除後の6/1に、6/9からの再開、および本展の6/21までの会期延長と日時指定予約制の導入を発表する。
 
開幕時:2020年2月15日〜6月7日
変更後:2020年2月15日〜6月21日
 
   臨時休館前の12日間、再開後の12日間、会期の短い展覧会となるのか、と思っていたところ、6/9に、会期の再延長を発表。
 
変更後:2020年2月15日〜6月21日
再変更後:2020年2月15日〜9月22日
 
   夏季展覧会「三菱創業150周年記念   三菱の至宝展」(2020/7/8〜9/12)を2021年度(2021/6/30〜9/12)に延期すること、加えて、本展の共同主催者であり、国際巡回の次会場であったボナール美術館(南仏・ル・カネ)より、再来年以降に展覧会を延期する旨申し越しがあったことから、再延長となったもの。当初予定並みの会期が確保されたこととなる。
 
 
 
   さて、3度目の訪問。
   当日、希望時間帯の1時間前にネットにて日時指定予約を行う。結構余裕があるように見える。
   館に到着。入口前で検温。あわせて係員が手に消毒液をかけてくれる。自分でプッシュしない仕組みは初めてだが、良い仕組み。触らずに済むということもあるが、正当な理由なく横着しようとする行為の防止が期待できる。エレベーター手前でチケットチェック。コインロッカーは複数箇所にあるが、チケット売場横の1箇所に制限されている。エレベーターの乗り場には案内係はおらず、自分で全部操作する。
 
   展示室内は、空いている。平日ではあるが、随分空いている。夜間開館時の閉館1時間前のような雰囲気。おかげで、自由に鑑賞し、滞在時間も想定より短く済む。
   一部の国内美術館からの出品作は、延長できなかったらしく、展示されないものがある。
 
 
   以下、印象に残る作品の一部について、その画像を掲載する。2/26のブロガー特別内覧会時に許可を得て撮影したものである。
 
 
モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル
《ブレのベルナールとロジェ》
1883 年、81.5×131.4 cm
オルセー美術館 
ポール・マテイ
《室内の子どもと女性》
1890年頃、48.5×38 cm
オルセー美術館
 
 
フィンセント・ファン・ゴッホ
《マルセル・ルーランの肖像》
1888年、35.2×24.6 cm 
ファン・ゴッホ美術館
メイエル・デ・ハーン
《ミミの横顔のある静物》
1889 年、50.2×61.4 cm
ファン・ゴッホ美術館
 
 
ピエール・ボナール
《学童》
1900年、リトグラフ、43×26.5 cm
ル・カネ、ボナール美術館寄託
中央
エドゥアール・ヴュイヤール
《赤いスカーフの子ども》
1891年頃、29.2×17.5 cm
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
エドゥアール・ヴュイヤール
《乗り合い馬車》
1895年頃、23.3×21.1 cm 
ロサンゼルス、ハマー美術館
 
 
モーリス・ドニ
《入浴するノノ》
1897年、60×42 cm
個人蔵
モーリス・ドニ
《入浴、システィーナ通り》
1904年、58.5×68.5 cm 
個人蔵
 
 
ピエール・ボナール
《雄牛と子ども》
1946 年、94.6×118.5 cm
モナコ、個人蔵(マーク・カウフマン氏蔵)
ピエール・ボナール
《サーカスの馬》
1946年、93×117 cm
モナコ、個人蔵(マーク・カウフマン氏蔵)
 
 
   本展の副題に挙げられた「ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」の5人の画家のうち、結婚して自分の子どもを持ったのは、ドニただ1人であるというのが面白い。ドニは、2度の結婚で9人の子どもに恵まれている。
 
   本展のドニ出品作では、最初の子どもである長女ノエルを描いた作品が目立つ。また、ドニが娘3人(ノエル、ベルナデット、アンヌ=マリー)を撮影した写真が微笑ましい。特に、イタリアへの家族旅行なのだろうか、ナポリやボローニャでの写真。
 
 
 
 
   8/1に、9/1付の館長の交代が発表された。
 
   現館長の高橋明也氏は、館設立準備時代の2006年に国立西洋美術館から移られ、初代館長となられた。2/26のブロガー特別内覧会時の館長挨拶により、間もなく退任されること、本展が館長として最後の展覧会となることを知ったのですが、このタイミングでの交代となったですね。長い間、お疲れ様でした。シャルダン展やマネ展、ルブラン展を始めとするフランス美術など多くの魅力的な展覧会を楽しませてもらいました。ありがとうございました。今後もお元気でご活躍されることをお祈りいたします。
 
   新館長は、三菱地所の社長を6年、会長を6年務められ、現在は特別顧問の方とのこと。
 
  また、館は2023年4月より大規模修繕工事のため休館、2024年度中のリニューアルオープンを目指すこともあわせて発表されている。


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