国立西洋美術館の常設展に行く。
まず向かうのは、もちろん、
カルロ・ドルチではなくて、その隣の壁面の、
写真撮影禁止。
フェルメールに帰属≪聖プラクセディス≫
イタリアの画家フェリーチェ・フィケレッリ(1605-1660)の作品(フェラーラ、ファルニャーニ・コレクション蔵)の模写とされる作品。
昨年7月、オークションで11億円弱で落札されたことが話題となっていたが、まさか日本人が落札者で、まさか国立西洋美に寄託してくれるとは。
2000年大阪の展覧会以来、15年振りの再会。
前回は、他のフェルメール4作品ばかり見て、なぜか別の部屋に展示された本作については、混雑もあって軽く流した程度だった。
海綿から殉教者の血を絞り出し、壺に注ぐ聖プラクセディス。
左下の署名・年記を確認する。確かにMeer 1655とある。
右下の銘文は、苦戦するが、なんとか文字らしいものがかすかに見える。
詳しい解説チラシ(B5・表裏2ページ)も用意されている。
同時公開開始の他の新規展示作品2点。
ファン・バン・デル・アメン≪果物籠と猟鳥のある静物≫1621年頃
ドメニコ・プリーゴ≪アレキサンドリアの聖カタリナを装う婦人の肖像≫1520年代
2003年収蔵のラ・トゥール≪聖トマス≫も撮影。
フェルメール(帰属)とラ・トゥール。国立西洋美の2大古典絵画。
帰り