東京でカラヴァッジョ 日記

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「国宝鳥獣戯画のすべて」展(東京国立博物館)

2021年06月20日 | 展覧会(日本美術)
国宝鳥獣戯画のすべて
2020年7月14日〜8月30日
→2021年4月13日〜5月30日
→2021年4月13日〜6月20日(4月25日〜5月31日は臨時休館)
東京国立博物館
 
 
   会期最後の土曜日午後、予定どおり行くことができて良かった。
 
 
  「史上初!全4巻全場面、一挙公開!」は、凄く良かった。
 
   甲巻断簡4点、乙巻断簡1点とあわせ、これだけのボリュームの鳥獣人物戯画を一度に観たら、それで充分にお腹いっぱいになる。
 
 
   甲巻の「動く歩道」。
 
   歩道のスタート時に、前の人との距離を確保しながら立つ位置を決めてしまえば、以降は足を動かす必要はなく、前の人との距離、後の人との距離、係員の注意に気を使うこともなく、鑑賞のみに専心できる。これは利点。
   ただ、スピードが速め。私の通常の鑑賞スピードと比べて2倍速モードの印象。最初の鑑賞時は軽く目眩を感じたほど。
   何回かチャレンジする。「動く歩道」の効果、それほど待ち時間を要することがなかったのは有り難い。2015年東博の甲巻鑑賞80分待ち(なので断念した)とは大違い。一方で、自分のペースで観る、ということが全く不可能なので、足りない感はどうしても残る。
 
 
   乙・丙・丁巻は、「動く歩道」のない、通常どおりの鑑賞方式。
 
   乙巻・丙巻は待ち時間が相応に発生し(といっても入場者数を制限しているのでそれほどでもないといえようが)、前の人との距離に気を使い(このご時世、近づきすぎないように)、「少しでもいいから前に進め」との係員の注意にも気を取られ(このご時世、これまで定番だった「前の人との距離をあけるな」はさすがに無し)、それでもそれなりにじっくり観ることもできたりする。最前列ではなく、後列であれば、待ち時間なしで立ち止り鑑賞が可。
   丁巻は、人気が今ひとつのようで、待ち時間は短く済む。
 
   結果、待ち時間ランキングは、
「 乙巻>丙巻>甲巻≒丁巻」
 
 
 
 
   本展は、当初は東京五輪の開催時期にあわせ(?)、2020年7月14日〜8月30日の開催予定であったが、1回目の緊急事態宣言解除後の2020年5月29日に、2021年春への延期が発表された。その後、新会期が発表。
 
新会期:2021年4月13日〜5月30日
 
4月13日:予定どおり開幕。
 
4月23日:3回目の緊急事態宣言発出(4/25〜5/11)を受け、4月25日より当面の間、臨時休館することを発表。
 
→ここまで僅か11日間の開催。私的には、大型連休中に本展を観るつもりで、アソビューでのオンライン予約を済ませていたが、チケットキャンセル手続き完了の連絡を早くも4/24にアソビューから受領した。
 
5月10日:緊急事態宣言は延長(〜5/31)されるが、文化庁の方針により5月12日より総合文化展、5月14日より鳥獣戯画展の再開を発表。
 
5月11日:東京都の要請を受けて、新たに示された文化庁の方針により、当面の間、臨時休館を継続することを発表。
 
5月21日:鳥獣戯画展の会期延長を発表(〜5/30→〜6/20)
 
5月29日:緊急事態宣言は再延長(〜6/20)されるが、6月1日より再開することを発表。残り会期は無休で、開館時間は8:30〜20:00(6/14に限り13:00〜)(当初9:00〜19:00)に拡大。
 
   結果、開催日数は31日間(臨時休館前11日間、再開後20日間)。当初の開催日数は43日間であったので、3割近く減少した計算。
 
   会期を延長してくださった展覧会関係者の方々に感謝。


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