琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展
2012年9月8日~11月25日
三井記念美術館
台風の本州上陸が予想された日曜日、行ってきた。
近江の42の古社寺から仏像、神像、仏画、垂画、絵巻物、経巻、工芸品など約100点の出品(ほとんどが平安~鎌倉時代のもの。展示替えあり)という。
狙いは仏像。
仏像を見るのは好き。ただ、基本的知識すら持っていない。仏像本を何冊か購入したのだが、いつもろくに読まずに放り出している。おかげで仏像を雰囲気で見ているだけ。少しは知識を得た方がいいのだろうが。
さて、仏像観賞。
展示室1に金銅仏が3点。展示室4に仏像が圧巻の23点。展示室5に神像5点。
展示室1の金銅仏は奈良時代のもの。最初に登場するふっくら系の誕生釈迦仏立像がチラシに掲載されているが、個人的には、次の、衣の裾をつかむ観世音菩薩立像、あるいは、その次の、ちょっと反った薬師如来立像のほうが好み。
展示室4の仏像は、ガラスケースのむこうに収められているので、360度の観賞はかなわない分、至近距離で観賞できる。仏像の肌がよく見える。3方を囲まれるのもよい。
チラシの表紙を飾る快慶作「大日如来坐像」(石山寺)はやはり目を引く。その隣の「吉祥天立像」は凛々しさが目を引く。
個人的に印象的だったのは、長福寺の「十一面観音立像」。「十一面観音立像」では、チラシに掲載の飯道寺のもののほうがポピュラーなようであるが、長福寺のその顔だちに魅かれた(これは、絵葉書の販売もなし)。
展示室5の女神坐像3点は、昨年の世田谷美「白洲正子 神と仏、自然の祈り」展で来ていたのと同じかなあ(所蔵先が建部大社と同じ)。
展示室5に絵巻(「桑実寺縁起」(前期は上巻。中期が下巻の前半、後期がその後半))、展示室7に仏画があるが、これらは軽く見るだけにとどまった。
帰りの雨風はたいしたことなく、無事に帰宅。後1時間遅いと強い雨に会っていた。