三都画家くらべ 京、大坂をみて江戸を知る
2012年3月17日~5月6日
府中市美術館
今日、時間ができたので訪問したのですが、看板を見てびっくり。今日が最終日。まだ会期があると思い込んでいました。
本展覧会の前期には、開幕早々に訪問しました。
江戸絵画に疎い私に、京や大坂、江戸の違いと言われても、さっぱりわかりません。
ので、主催者の意図はともかく、好みの作品を見つけることが主目的。
森狙仙の「猿図」はかわいい。狩野山雪「寒山拾得図」も面白い。あとは・・・もう印象に残っていません。
若冲の「垣豆群虫図」(通期)は、昭和2年に京都の展覧会に出品されて以来85年ぶりの登場との触れ込み。ただ、個人的には関心が持てず。
本展覧会の総点数は152点。通期24点、前期のみ65点、後期のみ63点。
特集コーナーは、前期は「花と動物」、後期は「人物画くらべ」で、その「人物画くらべ」に祗園井特が登場するという。
今日の後期の訪問は、「祇園井特」狙い。
井特は期待どおり。また、その隣に展示されている三畠上龍の2点の美人図、井特とは画風は全く異なりますが、整えた美人図ではないという点では共通しています。おきゃん?な美人画。おでこの髪の生え際の白い線が印象的。今後マークしたいと思います。
なお、「人物画くらべ」の説明書きで、京は「優雅さ」、大坂は「堅実さ」、江戸は「簡潔さ」が特徴とあったので、それも意識して眺めましたが、本当にそのような違いがあるのか、よくわかりませんでした。
さて、本展でのお気に入りは。
第1に、長沢芦雪「なめくじ図」(通期)。「一生涯、一筆書きに生きる」なめくじ。ユーモラスですよね。
そして、祇園井特の三枚の「美人図」。全身図・犬連れ「美人図」、胸像図・太い眉毛の「美人図」、胸像図・印象的なおでこの「鏡を見る美人図」。そのなかでは「鏡を見る美人図」。