開館1周年記念特別展が移転開館後の山種美術館への初訪問となりました。
移転前も訪問も1回のみなので、今回が2回目の山種体験となります。
開館時間10時前に到着。しばらく待ったあと、1階でチケットを購入し、地下の展示会場へ。
会場入口すぐに、「炎舞は ←に展示」との張り紙になんとなく従って、左手に進みます。
小さい展示室に入ると、正面に「炎舞」。
速水御舟「炎舞」。初めて見たわけではないですが、まず想像よりは小さい作品だなあと思います。
この作品は、1979年に「近代美術シリーズ第2集」として50円切手の題材となっています。
その切手のイメージから、長い間、炎の後に女性の姿がうっすらと見える、といった怪奇的な絵だと思い込んでいました。
さすがに今は、本当に単に、炎とそれに群がる蛾を描いているだけ、と認識しています。
しかし、炎の描写はすばらしい。キャプションにもありましたが、日本の昔の絵巻のよう。
この小さな展示室は第2会場。
開館すぐの入室だったため、皆様はまだ第1会場で観賞中らしく、第2会場を独り占め状態。
20分くらいいたと思いますが、ゆっくりと観賞しました。
部屋の左手には、岸田劉生の「道路と土手と塀(切通之写生)」。
この作品は何度も東京国立近代美術館で見かけていますが、「重要文化財」と言われても、?でした。
まだ、?ですが、ここでは、スポットライトを浴びて輝いて見えました。
国立新美術館の「陰影礼讃」展にふさわしそうな作品ですが、こちらにいたのですね。
独り占め状態20分のあと、第1会場に向かいます。
この展覧会は、山種美術館が所蔵する日本近代日本画・洋画を中心に、東京国立博物館、東京国立近代美術館から招聘した洋画を加えています。
「日本画と洋画のはざまで」という題名からも伺えますが、企画者の深い意図があるのでしょう。
が、それには全く気にせず、単にひとつひとつの絵画を楽しむ、という観賞スタイルとなりました。
印象に残ったのは、次の2点です。
1 速水御舟「灰燼」(1923年)
初めて見ましたが、衝撃的な絵です。
あの関東大震災による焼跡を、このように造形的に整理して描いているとは。
画家が世界を見る眼は違いますよね。
2 村上華岳「裸婦図」
見るのは初めてではないのですが。今回強く惹かれました。
薄い衣をまとった、菩薩のような女性。美しいと素直に思いました。
母性を感じさせます。それに強く惹かれたのでしょうか。
なお、この作品も、1979年に近代美術シリーズ第4集として50円切手になっています。
今後も、「裸婦図」が展示されるときは、行ってみようと思います。
移転前も訪問も1回のみなので、今回が2回目の山種体験となります。
開館時間10時前に到着。しばらく待ったあと、1階でチケットを購入し、地下の展示会場へ。
会場入口すぐに、「炎舞は ←に展示」との張り紙になんとなく従って、左手に進みます。
小さい展示室に入ると、正面に「炎舞」。
速水御舟「炎舞」。初めて見たわけではないですが、まず想像よりは小さい作品だなあと思います。
この作品は、1979年に「近代美術シリーズ第2集」として50円切手の題材となっています。
その切手のイメージから、長い間、炎の後に女性の姿がうっすらと見える、といった怪奇的な絵だと思い込んでいました。
さすがに今は、本当に単に、炎とそれに群がる蛾を描いているだけ、と認識しています。
しかし、炎の描写はすばらしい。キャプションにもありましたが、日本の昔の絵巻のよう。
この小さな展示室は第2会場。
開館すぐの入室だったため、皆様はまだ第1会場で観賞中らしく、第2会場を独り占め状態。
20分くらいいたと思いますが、ゆっくりと観賞しました。
部屋の左手には、岸田劉生の「道路と土手と塀(切通之写生)」。
この作品は何度も東京国立近代美術館で見かけていますが、「重要文化財」と言われても、?でした。
まだ、?ですが、ここでは、スポットライトを浴びて輝いて見えました。
国立新美術館の「陰影礼讃」展にふさわしそうな作品ですが、こちらにいたのですね。
独り占め状態20分のあと、第1会場に向かいます。
この展覧会は、山種美術館が所蔵する日本近代日本画・洋画を中心に、東京国立博物館、東京国立近代美術館から招聘した洋画を加えています。
「日本画と洋画のはざまで」という題名からも伺えますが、企画者の深い意図があるのでしょう。
が、それには全く気にせず、単にひとつひとつの絵画を楽しむ、という観賞スタイルとなりました。
印象に残ったのは、次の2点です。
1 速水御舟「灰燼」(1923年)
初めて見ましたが、衝撃的な絵です。
あの関東大震災による焼跡を、このように造形的に整理して描いているとは。
画家が世界を見る眼は違いますよね。
2 村上華岳「裸婦図」
見るのは初めてではないのですが。今回強く惹かれました。
薄い衣をまとった、菩薩のような女性。美しいと素直に思いました。
母性を感じさせます。それに強く惹かれたのでしょうか。
なお、この作品も、1979年に近代美術シリーズ第4集として50円切手になっています。
今後も、「裸婦図」が展示されるときは、行ってみようと思います。