東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

三井の文化と歴史【後期】(三井記念美術館)

2015年06月05日 | 展覧会(その他)

三井の文化と歴史
後期 日本屈指の経営資料が語る三井の350年
2015年5月14日~6月10日
三井記念美術館


 三井の歴史は、17世紀後半に、松坂から江戸へと進出し、呉服業と金融業で大成功を収め一代で豪商となった三井高利に始まります。高利の没後、日本有数の商人へと成長した三井は、幕末維新の激動をも乗り切り、三井財閥、そして今日の三井グループへと発展を続け、世界へ雄飛していきます。後期には、三井文庫が所蔵する日本屈指の経営資料から選りすぐった貴重な文書類、関連器具、絵画・映像などを展示し、三井の歴史を生き生きと描き出します。


見る人が見れば、相当楽しめるに違いない。
以下、気になった展示品。

展示室1~2:三井の創業

≪三井高利夫妻像≫17世紀末
 1622年生、1694年没。存命中に描かれたらしい。


≪宗寿居士古遺言≫1694年
 高利の遺言書。資産を70分割し、取り分を定める。

≪一礼≫1694年
 高利の遺言書を受けて、一族が財産共有を合意する。


展示室4:近世の事業

 呉服部門(三井越後屋)と金融部門(三井両替店)からなり、大元方という機関が2つの事業と三井一族を統括。

<パネル説明>江戸時代における推移
 大元方の総資産の推移
 越後屋の売上額の推移
 三井両替店の純益金の推移

≪永除諸帳面控≫1782年
 永久保存指定の帳簿類を管理する台帳。定期的な在庫確認の印がある。1788年の大火で焼失した帳簿はその旨記載。


展示室5:明治時代
 三井銀行、三井物産、三井鉱山


展示室7:大正~昭和時代

≪三井家同族会解散決議書≫1946年
 財閥解体。同族会の解散。一族10名の署名と捺印。三井家の財産共有制が終わる。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。