ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム 2016
2016年2月13日~3月13日
イタリア文化会館
「ボッティチェリ展」の補講!
「カラヴァッジョ展」の予習!
そして、《バッカス》に描かれているという、「カラヴァッジョ」の自画像を、ついに確認!!
九段のイタリア文化会館で開催中の「ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム 2016」を訪問する。2011年に続く第2段だが、前回は見逃している。
1)実物大のレプリカ23点
ウフィツィ美術館の至宝、門外不出級の作品23点が並ぶ。大きい。実物大とはこんなに大きいものかと、会場のキャパ効果もあって、感心する。壮観である。
23点は、イタリア・ルネサンスの華、その作品選択は異論はない。けれど、個人的には、シエナ派や国際ゴシック様式の画家の作品も加えて欲しいかな。
こうしてみると、過去にレオナルド《受胎告知》やティツィアーノ《ウルビーノのヴィーナス》が来日したことがあるというのは奇跡、今度カラヴァッジョ《バッカス》が来日するということも奇跡、と思わざるを得ない。
2)4Kデジタルシアター
23点の作品すべての解説映像。1点あたり3~5分、23点全部見るなら、休憩も入れて2時間半超となる。私はカラヴァッジョの回を見たいがため1時間以上待った。
イタリア文化会館のサイトに上映スケジュール(=23点の作品リスト)が掲載されている。
3)高精細画像の4K名画ナビゲーションが3台
これも素晴らしい。
1台は、カラヴァッジョ《メドゥーサ》の保存修復と科学調査を10の切り口で紹介するもの。湾曲した楯状の板に貼られたカンヴァスに描かれた作品ということを実感する。
もう2台は、23点の作品の好みの箇所を、画面操作でどんどん拡大できるもの。2台あるのが親切である。
早速、カラヴァッジョ《バッカス》を見る。画面左下の赤ワインの入ったデキャンタの部分をどんどん拡大してみる。
画家の顔がついに見えた!!
想像とはちょっと違った位置に、違った形。確かに男性の顔らしきものであった。
実物拝見の前に有難い予習の機会。実物だともっとはっきりと見えるかもしれない。実物拝見がますます楽しみ。ちなみに、実物大のレプリカや4Kデジタルシアターでは男性の顔は全くわからない。
4)加えて
今回の実物大レプリカの選抜メンバーから漏れた、ウフィツィ美術館の名画たちの画像を、壁面に投影するプロジェクターのコーナーも用意されている。
入場無料。
アンケートに答えると、A4サイズ1枚の出品リストがもらえる。この方式はなかなか好ましい。