１都３県の緊急事態宣言が3/21をもって解除された。
これを受け、緊急事態宣言を受けて臨時休館となっていた神奈川県・埼玉県・千葉県の県立美術館・博物館は、（3/22月曜日は休館日なので）3/23火曜日からの再開を発表している。
神奈川県立近代美術館葉山館
「フランシス・ベーコン」展
2021年1月9日〜4月11日
「フランシス・ベーコン」展は、1/8の緊急事態宣言を受け、1/9〜1/11の３日間開館しただけで、２ヶ月と12日間の臨時休館。
3/23の再開なので、残り会期は３週間となってしまった。
再開後は、日時指定予約制を導入。
オンラインでは入場日時の予約を行い、観覧券の購入は当日窓口で行う。
予約は前日17時まで。（→入場予約システムを覗くと、当日の入場時間枠直前まで予約可能なようである。）登録１回につき１名の登録（複数名で行く場合は複数回の登録が必要）。3/19から受付を開始。
（神奈川県立歴史博物館も同じ仕組み。）
次の巡回先である渋谷区立松濤美術館（4/20開幕）も、土日祝日および会期最終週に限っての日時指定入場制の導入が予告されている。
神奈川県立金沢文庫
「武蔵国鶴見寺尾郷絵図の世界」展
2021年3月26日〜5月13日
同館は、3/23〜25は展示替えのための休館で、3/26から再開する。
当面は、利用日時予約制（日時指定入場制ではない）で、２時間の利用枠・各枠の定員30名。電話・FAXまたは申込みフォームにより前日までに申込む仕組みである。
埼玉県立近代美術館
「コレクション 4つの水紋」展
緊急事態宣言に先立つ12/24から臨時休館となっていた当館も、3/23から再開する。
再開に際して、企画展「コレクション 4つの水紋」の会期を変更する。
変更後：3/23〜5/16
変更前：1/23〜3/21
東京都現代美術館
「ライゾマティクス_マルティプレックス」展
「マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在」展
2021年3月20日〜6月20日
3/20開幕予定の企画展２点は、予定どおり3/20から始まったが、「緊急事態宣言期間中、予約優先チケットのみの販売」とした。
つまり、3/20と3/21は予約優先チケットのみの販売で、当日券の販売はなし。3/23以降は予約優先チケットも当日券も販売あり。
このため「チケットの割引を希望される方は、3月23日（火）以降のご来館をお願いします」と案内されている。
なお、予約優先チケットは、「ライゾマティクス_マルティプレックス」展が日時指定、「マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在」展が日付指定となっている。日時指定と日付指定、両展のどこが違って、このように異なる対応となったのであろうか。
ちなみに、MOTコレクション展（常設展示）は、引き続き休室を継続するようである。
東京都美術館
「没後70年 吉田博展」
2021年1月26日〜3月28日
「イサム・ノグチ 発見の道」展
2021年4月24日〜8月29日
「吉田博展」は、緊急事態宣言中も「事前予約不要」にて予定どおり開催しており、このまま完走する見通し。
次回の「イサム・ノグチ」展は、日時指定予約を導入する（当日券の販売もあり）ようである。
以下、都立・県立以外の美術館。
横須賀美術館
「ヒコーキと美術」展
2021年2月6日〜4月11日
県立ではないが、横須賀美術館も1/12から臨時休館していたが、3/8から再開している。
このため 「ヒコーキと美術」展の開催期間は、ちょうど半分になってしまった。
同展は、飛行機が描かれた日本の美術を対象とする。練馬区立美術館の「電線絵画展」の飛行機版を想像してしまうが、飛行機の宿命か、戦時中の作品がメインとなるようであり、戦争記録画も相応数出品されるようである。
出光美術館
昨年3/2より、新型コロナ事由でずっと休館継続中であった出光美術館は、4/13から再開予定。実に13ヶ月ぶり。日時指定予約制が導入され、4/1からの受付開始予定が発表されている。
2020年度に予定していた６つの展覧会が全て中止となった同館の再開は「松平不昧 生誕270年 茶の湯の美」展。
その後、夏に「きらめきの日本美術 ―屏風絵と肉筆浮世絵」展、秋に「生誕150年 ジョルジュ・ルオー」展が予定されている。