2023年のルーヴル美術館展は、「愛を描く」。
ルーヴル美術館展 愛を描く
東京:国立新美術館
2023年3月1日〜6月12日
京都:京都市京セラ美術館
2023年6月27日〜9月24日
日本テレビが2015年に発表した「日本テレビ ルーヴル美術館展 20年プロジェクト」。
まず2015年に「ルーヴル美術館展」を開催。
引き続き、2018年から4年に1度、計5回、2034年まで「ルーヴル美術館展」を開催することとしている。
本展は、2015年の先行展、2018年の第1回展に続く、プロジェクト第2回展との位置付けになるのだろう。
第1回展から4年ではなく5年経った計算となるのは、コロナ禍が影響したのだろうか。
【先行展】
ルーヴル美術館展
日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
東京:国立新美術館
2015年2月21日~6月1日
京都:京都市美術館
2015年6月16日〜9月27日
【第1回展】
ルーヴル美術館展
肖像芸術 - 人は人をどう表現してきたか
東京 :国立新美術館
2018年5月30日~9月3日
大阪:大阪市立美術館
2018年9月22日~2019年1月14日
今回2023年は、「愛」をテーマに、16世紀から19世紀半ばまでの西洋絵画70点あまりが出品されるとのこと。
現時点で公表されている出品作は、7点。
私の関心にしたがい、うち4点の画像を。
ジャン=オノレ・フラゴナール
《かんぬき》
1777-78年頃、104x122cm
フランソワ・ジェラール
《アモルとプシュケ》または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》
1798年、186x132 cm
アリ・シェフェール
《ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊》
1855年、171x239 cm
サミュエル・ファン・ホーホストラーテン
《部屋履き》
1655-62年頃、103x70cm
割愛したのは、ブーシェおよびヴァトーのロココ絵画と、初めて名を認識するイタリア・バロック期の画家サッソフェラートの聖母子像。
この時代・この分野のルーヴル美術館所蔵作としては、結構知られている作品が選ばれた感。
この7点が、本展のメインとなるのだろう。
毎度期待するのは隠し球。
対象とする時代・分野を考えると、17世紀のバロックの名品、ラ・トゥールの宗教主題作品やレンブラント《バテシバの水浴》辺りが来てくれると非常に嬉しい。
既公表以上は難しい感もするが、サプライズを期待している。
本展、コロナの影響から「開催されるのか?」と思っていたので、第一報を聞いた時には、非常に喜ばしく思いました。
残るは、独法国立美術館のコロナ以前から年度計画に掲載され続けている「オルセー美術館展」が予定通りなのかというところです。
本文中に、サッソフェラートの記述が御座いました。
昨年閉館してしまった山寺後藤美術館に『祈りの聖母』という優美な作品があります。
国内美術館所蔵の聖母子像としては、国立西洋美術館のカルロ=ドルチと双璧かと思っています。
閉館されたため、散逸されていないかが非常に気になるところです。
来年の展覧会というと、大阪中之島美術館にて「テート美術館展」が開催されますが、関東では国立新美術館にて開催かと思われます。
独法の年度計画を見ると共同研究に同館の記載があります。
コロナによる開催中止や延期などの状況をようやく脱しつつあるのは、大変喜ばしいのですが、本年2月以降の国際情勢を見ると、ロシアの美術館からの貸出は期待できない状況となってしまったとも感じます。
駄文のコメント、お許しください。
コメントありがとうございます。
サッソフェラートの名前も日本に作品があることも認識していませんでした。山寺後藤美術館コレクションは過去東京でも公開されたことがあるようですが、見たことはありません。サッソフェラートの作品が気になるので、もう一度コレクション展の開催を期待します。
オルセー美術館展は実現しないようですね。
コロナ禍の影響なのか、それとは直接関係なく計画に載せていても頓挫するのはよくあることのか、いずれにせよ残念です。
エルミタージュ美術館展は、独法の年度計画から消えていますね。
テート美術館展は楽しみです。
引き続きよろしくお願いいたします。