東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

長崎版画展(早稲田大学會津八一記念博物館)

2017年06月05日 | 展覧会(日本美術)

富田万里子コレクション
長崎版画展

2017年5月10日〜6月17日
早稲田大学會津八一記念博物館
入場無料

 

   普段見る機会の少ない長崎版画を見にいく。


    今年3月の板橋区立美術館「長崎版画と異国の面影」展を見逃したので、リカバリーの機会到来と、早稲田大学會津八一記念博物館を初訪問する。会場は1階の企画展示室。

 

   冒頭は《ライデン港》。
   題名から、オランダの港を描いたのだろうが、オランダの街っぽくない。東洋と西洋が入り混じった、ある意味幻想的な街になっている。


   続いて、阿蘭陀船。9点ほど。帆や旗の描写に力を入れている。


   そして、阿蘭陀女性。9点ほど並ぶ。外国人男性も珍しい時代、さらに珍しい外国人女性は人気の主題だったのだろうか。アトリビュートではないけど、鼻が高い女性に何を持たせるか、思案のしどころだったような感じ。。
   阿蘭陀男性や各国人を並べるシリーズもある。


   そして、動物。阿蘭陀船でやってきた文化10年(1813年)の「象」と、文政4年(1821年)の2頭の「駱駝」の図。好みの2点。


   最後に地図&萬国人物シリーズ。


   富田万里子氏より受贈した長崎版画39点に、特別出品4点を加えた展示。


   面白く鑑賞させてもらう。もっと色々見たいなあ。

 

   2階の常設展示室にも、富田万里子氏より受贈した西洋製の西洋古地図5点と出島図2点が展示されている。



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