大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ
2013年7月6日~9月1日
三井記念美術館
人気があります、大妖怪展。
私が訪問したのは、後期展示期間。
浮世絵1枚に10人近くも寄り集まる。
展示室4や5では列についてから最初の展示作品にたどりつくまで、相応に待つこととなる。その後も牛歩の進み。
その分、1作品を長く眺めることができるし、第二列ができるほどではないので、それほどの負荷にはならなかった。
本展は、妖怪を浮世絵、絵巻、能面や漫画の原画などでたどっている。
途中、4人の妖怪学者(平田篤胤、井上円了、柳田国男、江馬務)のパネル紹介もある。
日本の文化・美術を見るうえで、妖怪は、欠くことのできない重要な主題である、ということを認識した。
また、現代の日本人にとって、妖怪は、水木しげるの世界を通してしか見ることができなくなっているなあ、と感じた。
印象に残った作品。
浮世絵でも、絵巻でも、能面でもない。
展示室3の妖怪フィギュア≪模型 外道を調伏する安倍晴明≫。
≪不動利益縁起(泣不動縁起)≫などの絵巻に描かれている1場面のフィギュア化。
あの妖怪フィギュアは、もう少し小型のものなら1つ欲しい。
その後、大きな本屋に行って、改めて美術コーナーを見ると、いろんな妖怪本が並んでいる。別に展覧会に合わせて出版しているわけでもなさそう。妖怪は、人気の分野であるらしい。