東京でカラヴァッジョ 日記

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<再掲>BBC地球伝説「ピエロ・デッラ・フランチェスカ キリストの復活」

2012年11月20日 | 西洋美術・各国美術

BBC地球伝説「キリスト3つの名画の謎 ~その誕生に隠された真実~ 第3部 「ピエロ・デッラ・フランチェスカ キリストの復活」がBS朝日で明日11/21の夜8時から放送される。


一度は見たいと願っている、サンセポルクロ市立美術館、ピエロ・デッラ・フランチェスカの「キリストの復活」。
その願いが叶うよう、約2年前の記事を再掲したい(一部加工)。


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印象に残ったエピソードは次の3点。


1)この壁画は、18世紀に人気がなくなったためか、一度は石膏で白く塗りつぶされた。
 しかし、次第に石膏が剥がれ落ち、見事に復活を遂げた。


2)第二次世界大戦中、この絵がサンセポルクロの街を連合軍の砲火から守った。
 英国の連合軍がサンセポルクロを攻めようとした際、ある将校が本で読んだ一節を思いだした。
 「サンセポルクロの街には、世界一素晴らしい絵がある。」
 その将校は、実際にその絵を見たことはなく、読んだ本にもその絵の挿絵が載っていたわけでもなかった。
 単に、英国人小説家ハックスリーの書いたその一節の記憶だけで、信じられないような決断をしたのだ。


3)美術館の一室。その絵が描かれた壁の対面の壁に大きな窓を設けている。
 対面のその壁は通りに面しており、通り側には踊り場つきの階段を設けている。
 こうして、美術館のなかに入らずとも、いつでもこの絵を見ることができるのだ。



個人的にこの絵が気になりだしたきっかけは、高階秀爾氏の「ルネッサンスの光と闇」のあとがき。


「復活を見るために、サンセポルクロに一泊した時は、たまたま私たちの訪れた日が美術館の休日にあたっており、無理に頼みこんで見せてもらうということもあった。もっとも、当時三歳半の私の娘は、それほどまでして見ることのできたピエロの作品には少しも興味を示さず、宿屋の女の子とすっかり仲良しになって、そのためにこの町を立ち去り難い様子であった。」


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