東京でカラヴァッジョ 日記

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「東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記憶」展(東京都美術館)

2021年11月29日 | 展覧会(その他)
東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記録
2021年11月17日~2022年1月6日
東京都美術館ギャラリーB
 
 東京都の美術コレクションでたどる〈上野〉近現代の160年。
 ギャラリーBで開催。観覧無料。
 ギャラリーAとCで同時開催中の有料展覧会(ただし、ゴッホ展の半券提示で無料)もあるので、入口ではBのみの鑑賞であることを申告する。
 
【構成】
第1章 戊辰戦争と博覧会の時代
第2章 関東大震災と復興
第3章 戦争と上野
第4章 昭和30年代以降
 
 展示室1室での小規模企画(出品番号ベースで53点の出品)なので、超高速で、戊辰戦争から平成まで時代が進む。
 もっと点数を増やして大規模な企画展にしても面白そうである。
 
 印象に残るのは、第3章の2点。いずれもまとまった点数からなるもの。
 
 
桑原甲子雄
《[出征軍人留守家族記念写真]》30点
昭和18年、個人蔵
 戦時体制下の昭和18年、桑原甲子雄は50名ほどの写真家らとともに在郷軍人会に率いられ、下谷区内の出征軍人の留守家族の家々を訪ね歩き、支給された貴重なフィルムで一家族1枚きりの家族写真を撮影していきました。この写真は、戦地の軍人に1枚、写真に納まった家族に1枚が送られたと言われています。ここでは、桑原が撮影した留守家族のうち、谷中清水町内(現在の台東区池之端)、旧下谷小学校(台東区東上野)で撮影した家族写真の一部をご覧いただきます。
 
 
佐藤照雄
《地下道の眠り》9点
昭和22〜31年、東京都現代美術館
 
 戦後、空襲による壊滅的被害を免れた上野駅には、近隣のみならず遠方からも大量の避難者たちが押し寄せ、駅の地下道は人々であふれかえります。(省略)また、上野の東京美術学校で学んだ画家・佐藤照雄は、戦後約10年間にわたり、上野駅地下道に横たわる家無き人々の姿を描き続けました。
 
 
 本展は、昭和46年の「ホームで列車を待つ娘」、昭和58年の「花見をする浮浪者」、平成20年の「パラレル・ライフーゾルゼを中心とする国際諜報団密会場所」で終わる。


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