東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

マウリッツハイス美術館展(東京都美術館)

2012年07月22日 | フェルメール

マウリッツハイス美術館展
2012年6月30日~9月17日
東京都美術館


大変な人気のマウリッツハイス美術館展。
会期13日目での入場者10万人突破、平日でも入場待ち時間の発生(最大は7/18(水)の2時間超らしい)、開室時間の延長実施(7/21~8/31は17:30までを1時間延長し、18:30まで)等。
「真珠の耳飾りの少女」の威力は絶大らしい。


さて、開室時間の延長実施2日目の日曜日、混雑なしを期待し、閉室間際の時間帯を狙って訪問しました。
正解。
17:30以降の時間帯は実にリラックスして見れました。
大行列必至の「真珠の耳飾りの少女」も、後列ではなく、最前列にて待ち時間ゼロの立ち止り鑑賞が可能!
レンブラント「自画像」やヤン・ステーン「牡蠣を食べる娘」を単眼鏡を使って眺める喜び!
(そういう状態がいつまでも期待できるとは思いませんが)

 

熱心に眺めた絵(◎はお気に入り)


第3章 歴史画(物語画)


レンブラント「スザンナ」
◎レンブラント「シメオンの賛歌」
フェルメール「ディアナとニンフたち」


第4章 肖像画と「トローニー」


◎フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
◎フランス・ハルス「笑う少年」
ルーベンス「ミハエル・オフォヴィウスの肖像」
◎レンブラント「自画像」
レンブラント「老人の肖像」


第5章 静物画


ヴィレム・ベーダ「ワイングラスと懐中時計のある静物」
ピーテル・クラースゾーン「燃えるろうそくのある静物」
ピーテル・クラースゾーン「ヴァニタスの静物」
カレル・ファブリティウス「ごしきひわ」


第6章 風俗画


アードリアン・ファン・オスターデ「ヴァイオリン弾き」
◎ヤン・ステーン「牡蠣を食べる娘」
ピーテル・デ・ホーホ「デルフトの中庭」
ヤン・ステーン「親に倣って子も歌う」

 

ヤン・ステーン「牡蠣を食べる娘」の細密描写。(なんでも、「真珠の耳飾りの少女」がメジャーになる前は、マウリッツハイス美術館で人気ナンバー1の少女だったらしい。)
レンブラント「シメオンの賛歌」は、小画面(60.9×47.9cm)だが、巨大な神殿、多数の(メシアに気付いていない)人々が描かれていて、スケールが大きい。
ファブリティウス「ごしきひわ」はそれほど印象的ではなかったですが、静物画コーナーは極めて興味深く、記載した3点、魚や骸骨も素敵ですが、特に「ろうそく」は関係ないでしょうがラ・ツゥールの世界を思い起こさせます。
オスターデ「ヴァイオリン弾き」は雰囲気がなんともいい。
デ・ホーホ「デルフトの中庭」はデルフトらしいレンガなど家の風情がいい。


こうしてオランダ絵画を眺めると、フェルメールの世界の静謐さを不思議に思います。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。