「グレート・アーティスト 別冊」全8巻
同朋舎出版
編集:第一アートセンター
刊行:1990(平成2)〜1992(平成4)
前記事の「週刊グレート・アーティスト」と同時並行で刊行されていたシリーズ。
画家別の分冊百科である「週刊グレート・アーティスト」に対して、時代別に編集された書籍形式の本書は、分冊百科では取り上げなかった画家や、取り上げた画家でも取り上げなかった作品の図版が掲載されていて、相互補完的な印象。
隔月刊行で、オールカラー144頁、200点前後の図版掲載、価格は2,500円(消費税3%含む)とお高め。元となる外国版はなく、日本での企画・制作であるようだ。
以下、全8巻のタイトル。★印が私が購入した巻を示す。
第1回:印象派の魅力 ー 花ひらく光と色彩のハーモニー
第2回:後期印象派と世紀末の魅力 ー 生命のドラマと新しい造形への旅立ち
第3回:初期ルネサンスの魅力 ー 祈りと愛と美への陶酔★
第4回:盛期ルネサンスの魅力 ー 都市の繁栄と宮廷文化のひろがり★
第5回:バロックの魅力 ー 光と影が織りなす生命の輝き★
第6回:ロココの魅力 ー 感覚のよろこびと美へのたわむれ★
第7回:新古典・ロマン・写実主義の魅力 ー 絵画の革新と時代への挑戦★
第8回:モダンアートの魅力 ー 20世紀、アートの時代を眺望する★
同朋舎出版で他に記憶に残る書籍といえば、フランス・ガリマール社のガイドブックの日本語版「旅する21世紀ブック・望遠郷」シリーズ。
1994〜97年の刊行。価格は3,000円台半ばとお高めだが、フルカラーでヴィジュアル性豊か、俯瞰図や建物の透視図などが楽しい。世界各地の都市(または国)15巻まで刊行したようだが、私が購入したのはイタリアの3巻(ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマ)。既に手元にない。その地に旅行される方にお貸してそのまま差し上げる形となった。その後の自身の旅行の際、現地の土産物売場でも本書の欧州語版が発売されていて、手にして街を歩く観光客も多く見かけて、欧州では定番のガイドブックなのだと認識した。私も手にして歩いてみたかったかなあ。