東京でカラヴァッジョ 日記

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東京駅開業とその時代(旧新橋停車場 鉄道歴史展示室)

2015年02月14日 | 展覧会(その他)

東京駅開業百年記念
東京駅開業とその時代
2014年12月9日~15年3月22日
旧新橋停車場 鉄道歴史展示室


1872年、新橋-横浜間で日本初の営業用鉄道が開業。
1883年、上野-熊谷間が開業(翌年、高崎まで延伸開業)。
1889年、新橋-神戸間が全通。

130~140年前のことである。

これらに比べ、東京駅の開業は1914年と、30~40年遅い。

1889年に、新橋-上野間を結ぶ高架鉄道の建設が提起され、1896年にこの途中に中央停車場を建設することが決まる。1908年から工事が本格化し、1914年に工事完成。近年まで草の生い茂る荒れ地だった「三菱ヶ原」と呼ばれた地に東京駅が開業する。

ちなみに、東京駅開業を機に、これまで「停車場」と呼んでいたのが、「駅」と呼ぶのが一般的となる。

日本最初の鉄道路線の起点として開業した新橋については。
東京駅開業を機に、東海道本線の起点が新橋停車場から東京駅に移る。
新橋停車場は貨物専用の汐留駅となり、その西側に建設されていた烏森停車場が新橋駅と改称される。
その後、汐留駅は1986年に廃止され、2003年に「旧新橋停車場」が開館する。



<本展の概要>


1 東京駅開業と新橋
 当時の写真・絵葉書や新聞記事等により、1914年12月20日の東京駅・新橋駅の開業式の様子を振り返る。

2 汽車の旅
 駅のホームで販売されたお茶の容器「汽車土瓶」27駅分(大正時代)、等。
 なんでも、東京駅の南に位置する丸の内一丁目の発掘調査で出土したものとのこと。

3 東京観光
 東京名所を紹介する絵葉書、観光案内・地図等。 


<印象に残ったもの>

1 鉄道内ポスターの定番

 長原止水≪列車マナーポスター≫1920年頃

 「座席は旅客に 荷物は棚へ」

2 こんな内容の文字中心の絵葉書を誰が買うのだろうか(それとも無料配布?)

 絵葉書≪おわすれ物≫1924年

 管内の忘れ物件数は100,292件。
 1位 和洋傘:20,357件
 2位 帽子 :15,527件
 3位 風呂敷:14,248件

3 図案・監督:黒田清輝、筆:和田英作

 東京駅・帝室用玄関広間の上部壁画
 ≪海陸に於ける殖産興業≫
 もちろん、写真の展示(東京大空襲で焼失)。 



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