鴻池コレクション 扇の美
2012年1月3日~26日
太田記念美術館
1/15夜放送のNHK日曜美術館。「北京故宮」のあとのアートシーンで、本展が紹介されていました。
素敵な扇がたくさんありそう。是非見たい。でも残り開催期間が短い。
と思っていたところ、運よく時間が空いたので行ってきました。
どれか1点もらえるとしたらどれにするか、との観点から鑑賞。
以下HP(http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H2401konoike-beautyoffan.html)より
・大阪の豪商・鴻池家から譲り受けた当館の扇絵のコレクションは、さまざまな流派の絵師たちの作品900点以上からなり、扇絵の歴史を語る上で欠かすことができない貴重なものとなっております。本展覧会では、その膨大なコレクションの中から、代表的な作品約90点と、それに関連する浮世絵を合わせて紹介いたします。
・扇は破損しやすいため、現存しているものの多くは骨から取り外され、掛軸や画帖といった平面状のものに貼り付けられてしまっています。しかしながら、鴻池コレクションの扇は、制作当時の骨がついたままの状態で保存されているため、絵師たちが扇の凹凸の画面をいかに計算して絵を描いていたかを鑑賞できる貴重な資料となっています。
構成
1 江戸琳派(酒井抱一、松本交山ほか)
2 浮世絵(葛飾北斎、歌川国貞ほか)
3 円山・四条派(円山応挙、長沢芦雪ほか)
4 英派
5 狩野派・土佐派
6 文人画
7 さまざまな流派の絵師たち(森狙仙、河鍋暁斎、司馬江漢、山東京伝ほか)
江戸琳派の作品は総じていいですね。酒井抱一「秋草」、池田孤邨「紅葉」、松本交山の「亀」(裏面)などなど。
浮世絵は、持ち運びにはかなり抵抗あり。
円山・四条派は、展示数が少ないけど、いい感じ。
英派、狩野派・土佐派、文人画は、総じて好みとは違うものが多い感じ。
さまざまな流派の絵師たちは、いろいろありますが、森狙仙「猿」シリーズは好み。河鍋暁斎「山姥と金太郎」は抵抗あるけど面白い。司馬江漢の「蝶」、森蘭斎「蟹」、山東京伝「金魚」もよい。
私の好みの傾向としては余白が多くて、生き物が描かれているもの。
どうしてもこれが欲しいと身もだえするようなことはなかったけれど。1点あげるとすれば。
森狙仙「猿に蝶」。あるいは、松本交山「亀」かなあ。