東京都現代美術館所蔵
新東京百景-90年前の東京
2017年1月4日~1月23日
東京都美術館
関東大震災による被害から復興し始めた、昭和初期の東京風景を描いた版画集「新東京百景」。
1929(昭和4)年から1932年にかけて刊行される。
8人の版画家による全100点の版画集らしいが、本展出品数は各人7点ずつ、計56点である。
8人の版画家
前川千帆(1888~1960)
恩地孝四郎(1891~1955)
藤森静雄(1891~1943)
逸見享(1895~1944)
川上澄生(1895~1972)
平塚運一(1895~1997)
深沢索一(1896~1947)
諏訪兼紀(1897~1932)
「90年前の東京」、ノスタルジア面の魅力もあるのだろう。
ただ、90年前に選抜された場所は、90年後も、大なり小なりリニューアルされているにしても、当時と大きく変わっていないなあ、との印象。
むしろ、当時選ばれようのなかった場所が、当時想像すらできなかった変貌を遂げているのだろうなあ。
入場無料で、8頁のカラー版(14点の図版付き)のミニパンフがもらえるほか、写真撮影も2人の作品を除き可能である。