宗像大社国宝展-神の島・沖ノ島と大社の神宝
2014年8月16日~10月13日
出光美術館
【展覧会HPより】
古来、日本と海を隔てた大陸を結ぶ海上交通の要衝として重要視され、人やモノを運び、文化を伝え育んできた宗像(むなかた)。
九州北部と大陸との文化交流の拠点であるこの地には、玄界灘に面した福岡県宗像市に辺津宮、沖合の大島に中津宮、そして、朝鮮半島と日本のちょうど中間に位置する沖ノ島の沖津宮という三つの宮があり、三人の女神が祀られています。そして、これら三宮をあわせて宗像大社と呼んでいます。
三宮の中でも沖津宮のある沖ノ島は、朝鮮・中国、さらには遠くペルシャといった遠方の工芸品がシルクロードを通して運ばれ、「海の正倉院」と称される内容をもった奉献品を出土したことで有名です。
昭和29年から昭和46年まで三次にわたる学術調査によって発見され、4世紀から9世紀にわたる沖ノ島出土品約8万点はすべて一括して国宝指定されました。
【館内のビデオを見る】
・玄界灘に宗像一族が勢力を持ったのち、百済との通交をきっかけに沖ノ島でヤマト王権による国家祭祀が始まる。
・祭祀遺跡は、沖ノ島内に23か所。時代により次のとおり変遷。
岩上祭祀(5か所、4C後半~5C)
→岩陰祭祀(11か所、5C後半~7C)
→半岩陰・半露天祭祀(3か所、7C後半~8C前半)
→露天祭祀(3か所、8~9C)
・沖ノ島は、島全体が御神体。
「女人禁制」「一木、一土、一石たりともその持ち出しを禁ず」
現在も1人の神職のみが上陸を許される(←10日ごとの交代勤務らしい)。一般の人は決められた日しか上陸できない。
・植物や鳥類の宝庫。地表からは飛び立てず、木に登ってから落ちるように飛ぶ「オオミズナキドリ」など。
国宝指定の出土品62点ほかを展示。
まずは沖ノ島の存在を知ったのが収穫。