北魏 石造仏教彫刻の展開
2013年9月7日~10月20日
大阪市立美術館
関西プチ美術旅行の2つ目の行き先は、大阪市立美術館。
いくつか候補はあったが、国立国際美から比較的移動距離の少ないということで選択した。
中国史にも中国美術にも疎い私。
北魏展は、正直、全く歯が立たなかった。
そこで、覚えた言葉3つを記載する。
1:北魏
中国の南北朝時代の国、北魏(386-534)。
非漢民族である鮮卑族(北方遊牧系民族)によって建国。
442年に華北を統一。
534年に東魏と西魏に分裂し、滅亡。
東魏(534-550)、西魏(535-556)ともに短命。
古い時代+相当限定された時代となる。
作品集めのハードルが高そう。
北魏+東魏・西魏時代の仏像などが約60点。
大阪市美が保有する山口コレクションのほか、国内美術館(東博、京博、東京藝大美、台東区立書道博、永青文庫、静岡・浜松市美など)の所蔵作品が集められていた。
2:交脚像と半跏像
交脚像は、台座に腰掛け、X(エックス)字に足を交差させている像。
半跏像は、お馴染みの、台座に腰掛け、左足を垂らし、右足は左足のひざの上にのせている像。
3:平行多線文造像
文字どおり、着衣に数多くの平行する線を刻んだ造像。
技術が未熟で、シワや折りを表現すべく始まった。
そのうちそれが文様と理解され、着衣のみならず、動物の表現など様々な場面で使われた。
キャプションには、「イッセイ・ミヤケのプリーツ・プリーズ」のようとの説明があった。
大阪市立美術館への訪問は、2000年のフェルメール展以来だなあ、と思っていたら、次のような案内板が。
これが、そのフェルメールの小径。
大阪市立美術館、後方の大きな建物は、あべのハルカス。来春、美術館が開館する。
以上で、関西プチ美術旅行は終了。次回はいつになるかなあ。